新潟が今季リーグ戦初勝利 9戦目でようやく…王者・神戸は完封負けで下位低迷

新潟は国立決戦で神戸に1-0勝利
J1は4月6日に各地で第9節を各地で行い、国立競技場では2連覇中のヴィッセル神戸と開幕から未勝利の続いているアルビレックス新潟が対戦した。FW長谷川元希の今シーズン4点目となるゴールで先制した新潟は、追加点こそ挙げられなかったものの、このリードを保ったまま試合を終えて9節にして今季初勝利を挙げた。一方、J1で2連覇中の王者神戸は、2勝3分け3敗で黒星が先行することとなった。
【PR】ABEMA de DAZN、日本代表選手の注目試合を毎節2試合無料生中継!
序盤から神戸がボールを保持して攻める展開になったが、先制したのは新潟だった。前半12分、中盤でMF井手口陽介からFW谷口海斗がプレスをかけてボールを奪うと、こぼれ球を拾った長谷川がボールを持ってドリブルで仕掛ける。DFの前で切り返して右足を振り抜くと、ボールはゴール右隅に決まった。
先制点が決まったことで大きく流れが変わる。新潟がしっかり構えて相手の攻撃を受け止められるようになったのに対し、神戸は個々のミスが目立つようになって思うように前にボールを運べなくなった。
なかなかパスをつないでも攻撃がうまくいかない神戸は、前半39分にロングボールからチャンスを作る。FW武藤嘉紀が競り勝ったボールを大迫が受けてクロスを入れたが、FW宮代大聖にはわずかに合わなかった。対する新潟も同44分にカウンターからチャンスを作り出すが、ゴール前のプレーに精度を欠いてシュートまで行けず。新潟が1点リードで前半を折り返した。
後半も攻めあぐねる神戸は、後半15分に2人同時交代を行う。井手口と武藤を下げてグスタボ・クリスマンとFWエリキを入れる。そして同19分、そのエリキが倒されてFKを得た神戸は、大迫が直接ゴールを狙ったが壁に当たる。同27分にはクリスマンが強烈なシュートを枠に飛ばしたが、GKの正面を突いてキャッチされた。
神戸は後半31分に大迫を下げてFW佐々木大樹を送り出し、前線をフレッシュなメンバーに入れ替えた。しかし、なかなか前線にボールが入らずにチャンスをつくりきれない。結局、前半のゴールを守り切る形で新潟が1-0で勝利。神戸は第4節で開幕3連敗中だったアビスパ福岡に初白星(そこから福岡は5戦無敗)を与えたのに続き、今節で再び新潟にシーズン初白星を献上した。