札幌が劇的展開でホーム初勝利 後半ATに決勝弾…試合中激昂の岩政監督「時が止まったような気持ち」

札幌が今季ホーム初勝利を挙げた【写真:徳原隆元】
札幌が今季ホーム初勝利を挙げた【写真:徳原隆元】

後半アディショナルタイムに長谷川のアシストから家泉が決勝弾

 北海道コンサドーレ札幌がホーム初勝利を挙げた。4月5日のJ2第8節の徳島ヴォルティス戦、後半アディショナルタイムの決勝ゴールで1-0の勝利を挙げ、今季3勝目で勝ち点を9に伸ばした。

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 2017年にJ1へ昇格し、18年からはミハイロ・ペトロヴィッチ監督が率いて長年J1で戦ってきた札幌だが昨季に無念のJ2降格。ペトロヴィッチ監督が退任し、今季から岩政大樹監督が指揮を執るも苦しいスタートとなり、第7節まで2勝5敗の勝ち点6でJ3降格圏すれすれの低迷をしていた。

 この徳島戦では前半40分にペナルティーエリア内でこぼれ球に反応したFWアマドゥ・バカヨコがフリーでシュートを放つ決定機を得るもクロスバーに当ててしまうなど、後半40分時点で枠内シュート0本と攻撃の課題が明らかになった。

 それでも後半41分には徳島DF青木駿人が決定的得点機会の阻止(DOGSO)で退場処分となり、10人の相手に対して札幌が猛攻。そして後半アディショナルタイム5分、左サイドからMF長谷川竜也が上げたクロスにDF家泉怜依が飛び込み、ヘディングで決勝ゴールを奪った。

 後半途中で相手FWルーカス・バルセロスが札幌DF西野奨太に足裏を入れたプレーに対し、駆け寄って額を突き付け激怒して抗議をする場面もあった岩政監督。試合後に「(ホーム初勝利に)時間が掛かってしまって申し訳ない気持ち。選手たちと一緒に苦しかった。0-0で終わっても褒めようと思った。それくらいの試合をしていたし、これを続ければ成長すると思う」と話した。また、決勝ゴールについては「時が止まったような気持ちになった。僕も何度か経験した形。懐かしくなった」と喜びを語っていた。

 今後に向け岩政監督は「この熱量、強度をあと30回続けられるか。簡単ではないが、選手たちと良い準備をしてあと30回やりたい」と決意を新たにしていた。

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