運命の1年3か月「消化試合ではない」 ハーフナー氏も経験…W杯本大会までの熾烈競争【見解】

ワールドカップに向けてサバイバルが始まる【写真:IMAGO / Xinhua】
ワールドカップに向けてサバイバルが始まる【写真:IMAGO / Xinhua】

【専門家の目|ハーフナー・マイク】求められる結果「競争は始まっている」

 サッカー日本代表は、3月に行われた北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で、8大会連続8回目の本大会出場を決めた。W杯優勝という高い目標を掲げた森保ジャパンだが、本大会までの時間は約1年3か月。元日本代表FWハーフナー・マイク氏は、「もう競争は始まっていると思います」と語った。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

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 最終予選3試合を残してのW杯出場切符獲得は史上最速で、開催国を除くと一番乗りとなった森保ジャパン。本番までは1年以上の時間があるが、どのように強化していくべきなのだろうか。ハーフナー氏は「みんな怪我なく自分のチームの試合に出続けて、結果を残すしかない。あとは強豪国と強化試合をできればいいですよね」と解説する。

 すでに突破は決まったが、3月25日のサウジアラビア戦はホームで0-0のドロー。最終予選では6月にアウェーでのオーストラリア戦、ホームでのインドネシア戦を残す。事実上の消化試合となるが、ハーフナー氏は「もう競争は始まっていると思います。アピールの場だと思いますし、正直ここは消化試合ではないんじゃないですか」と話した。

 その後は10月、11月にホームで4試合のキリンチャレンジカップを予定。また、9月のインターナショナルウィンドウでは米国で2試合を行うとの報道もある。ハーフナー氏は「お互い100%での強豪国との対戦が見たいですね(笑)。そこで強豪国とどれくらい差があるのかないのか、いろいろと分かるところもあると思います」と楽しみにする。

 また、7月には国内組中心のメンバーで構成される東アジアE-1サッカー選手権が韓国で開催される。「そういう選手たちにとってもチャンスですし、アピールの場です。前回はそこから町野選手がメンバーに入っていますよね」とハーフナー氏。「今回が最後のW杯ではないですし、次の大会に向けてのアピールでもあります」と指摘した。

 ハーフナー氏も、2014年ブラジル大会を目指してメンバー争いを経験。23人に入ることは叶わず、「僕は結果を残したかった。ピリピリした雰囲気ではなかったかな。ただ、みんな自分が最大限できることを考えた。みんな子供の頃からそこを目指しているわけですから」と当時を振り返る。W杯切符は掴んだが、まだまだ日本代表から目が離せない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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ハーフナー・マイク

ハーフナー・マイク/1987年5月20日生まれ、広島県広島市出身。2006年に横浜F・マリノスの下部組織から昇格。福岡、鳥栖への期限付き移籍を経て、2010年に甲府に完全移籍。2011年にJ1で日本人トップの17得点を挙げ、日本代表に初選出。2012年1月にオランダ1部フィテッセに移籍。スペイン1部コルドバ、フィンランド1部ヘルシンキを経て、15-16シーズンはオランダ1部デン・ハーグに加入し、16得点を記録。その後は神戸や仙台などを経て、2022年に現役引退。日本代表は通算18試合4得点。現在はJ2甲府のクラブアンバサダーに就任し、ホームタウン活動やスクールコーチを務めている。

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