41歳で急逝…最強助っ人と「練習から削り合い」 ライバル大津祐樹が語る異次元の能力【インタビュー】

大津祐樹がレアンドロ・ドミンゲスさんについて話してくれた【写真:IMAGO / ZUMA Press Wire】
大津祐樹がレアンドロ・ドミンゲスさんについて話してくれた【写真:IMAGO / ZUMA Press Wire】

柏でJ2優勝、J1昇格即優勝を達成したレアンドロ・ドミンゲスさんとの思い出

 柏レイソルなどで活躍し、2011年にはJリーグMVPに輝いたレアンドロ・ドミンゲスさんが亡くなった。日本サッカーが悲しみに包まれた、41歳という若さでの訃報。2010、11年に柏のJ2優勝、J1昇格即優勝をともに達成した大津祐樹氏も「僕のキャリアにかなり大きな影響を与えた選手」と故人を偲んだ。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

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「本当に残念な気持ちです。一緒にプレーした時期があり、すごくリスペクトしていた選手なので。本当に信じられないニュースでした。僕はすごく近いポジションでプレーしていたので、彼の凄さだったり、厳しさだったりを間近で見てきて、そういう意味では思い入れはめちゃくちゃあります」

 普段はシャイだがチーム思いの性格で、「にいやん」というニックネームで多くの選手たちから慕われていたというドミンゲスさん。しかし、ひとたびピッチに立つと、「厳しいところは厳しく言えるし、責任を持ってプレーをするので、みんなもリスペクトしてついていっていました」と当時を懐かしんだ。

「僕は近いポジションだったので、バチバチやっていました。僕も若かったので、同じチーム内でもライバルかというくらい、練習からお互い削り合っていました。普段から負けず嫌いでトレーニングからバチバチくるので、僕としてはすごく成長させられた。一緒にやったことで自分も成長できたと思います」

 特に記憶に残っているのは、一瞬で試合の局面を打開するパス。「やっぱりパスじゃないですか。センスがすごいですよね。味方を使うときと自分で仕掛けるときのバランスがすごく取れている選手かなと思います。もちろん個は強いんですけど、個が強いなかで仲間も活かせるという感じでした」と明かした。

「僕が一緒にプレーした外国人のなかで、ズバ抜けた存在。レベルが異次元にすごかった。本人が望まなかっただけで、欧州でも普通に活躍できたと思うんですよ。そこはもう間違いないと思います。一緒にプレーした直後に僕がドイツに行って、そこと比べてもブンデスでも活躍できただろうなと思いました」

 ともに戦ったのは大津氏がまだ20、21歳と駆け出しの頃。「僕はプロに入ったばかりだったので、そういう意味では衝撃的でした」と振り返り、「本当に異次元にすごかったので、トレーニングでチンチンにやられたり。僕のキャリアにかなり大きな影響を与えた選手なので、すごく感謝しています」と語った。

 4月2日に行われたJリーグの試合でも黙とうが捧げられるなど、チームを超えて追悼の輪が広がった。「本当にプレーヤーとしてすごく能力ある選手、かつ愛される選手なので。そういう意味では影響力がかなり大きかったんじゃないかな」と大津氏。ドミンゲスさんの色褪せぬ功績は、今後も語り継がれていく。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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