41歳での訃報に…愛弟子が追悼「好きでした」 テーピングに食事まで「真似しました」

浦和の松尾佑介が急逝したレアンドロ・ドミンゲス氏との思い出を明かした
過去にJリーグで活躍したブラジル人アタッカー、レアンドロ・ドミンゲス氏の訃報が届いた4月2日。清水エスパルスとのJ1第8節の試合に出場した浦和レッズのMF松尾佑介は、横浜FC時代にチームメートだった当時について「一緒にプレーした中で本当にたくさんのことを学ばせていただきました」と話した。
【PR】北中米W杯まであと1年…最強・森保ジャパンの活躍をDAZNで見逃すな!
2010年から4シーズン半にわたり柏レイソルでプレーし、その間には加入初年度のJ2優勝と翌年の昇格直後の快進撃を見せてのJ1優勝に大きく貢献。リーグMVPにも選出された。14年夏から1シーズン半は名古屋グランパスでプレーしてブラジルへ帰国。17年夏に当時J2の横浜FCに加入すると19年のJ1昇格にも貢献し、20年まで3シーズン半プレーしていた。その後、ブラジルへ帰国後に精巣がんとの闘病が明らかになっていたが、訃報が伝えられていた。
今季初のスタメン出場になった松尾は左サイドで効果的なプレーを見せ、2-1で勝利したチームに大きく貢献した。試合後、かつてのチームメートについて「あまりうれしくない情報が届きましたけど、これからもっと、より多く彼から学んだことを生かしていきたいと思います。彼のいろいろなことが好きでしたね。テーピングも今は足首に巻いているんですけど、それも彼が巻いていたから真似しましたし、もっと言うと彼が食べているものとかも真似しました」と話す。そして「彼がバナナを切って食べるところとかけっこう好きでした」と、当時を思い返して笑った。
松尾は横浜FC時代のことを「一緒にプレーした中で本当にたくさんのことを学ばせていただきました。運が良かったと思います。そのタイミングで彼と一緒にできたというのは」と話した。そして、最も学んだことを「プロフェッショナルとは何か、じゃないですかね。彼は練習も真面目にやりますし、遅刻もしないで、誰よりも勝利を渇望していました。そういう姿勢が一番大事だと思います」と話していた。
その松尾は、2020年に横浜FCの一員として浦和戦に出場した際、ドミンゲス氏のアシストでゴールをしていた。GK西川周作は当時のことを思い返し「見ていてすごく楽しかったし、彼のアウトサイドの技術がすごく高くて。直近だと横浜FCとやった時の、松尾が僕から点を決めた時の前へのパスはすごく覚えていて。あそこから失点しましたからね。今回、がんで亡くなったのをニュースで知って。本当に若い年齢なのにと」と偲んだ。
そして、リーグMVPを獲得した全盛期と言える時期のプレーについて「凄かったです。余裕、遊ぶ感覚というか。ああいう選手が味方にいれば一番だけど、敵としても常に楽しませてくれるような選手ですごく好きでした」と、懐かしそうに話していた。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)