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20年ぶり大舞台へ…中国代表を託された日本人監督 「戦術を遂行したい」挑戦に現地注目

U-17アジアカップで中国はサウジアラビア、ウズベキスタン、タイと同居
U-17ワールドカップ(W杯)出場権をかけたU-17アジアカップが、現地時間4月3日からサウジアラビアで開催される。この大会に臨むU-17中国代表を率いる上村健一監督がこのほど、中国のサッカーメディア「足球報(ズーチュウバォ)」のインタビューに応じ、“決戦”への意気込みを語っている。
U-17アジア杯ではグループリーグで開催国サウジアラビア、ウズベキスタン、タイと対戦する中国。この年代は予選で韓国と引き分けるなど、有望な成績を残し中国国内で期待されている。
チームを率いるのは、上村監督。1974年生まれの50歳で、現役時代はサンフレッチェ広島などでプレーし、日本代表にも選出された経歴を持つ。2008年にロアッソ熊本で現役生活に終止符を打ってからは指導者としてのキャリアを歩み、23年からは中国で活躍。同年に武漢三鎮(22年の中国スーパーリーグ優勝チーム)下部組織監督になると、昨年、U-16中国代表監督に就任した。
インタビューで上村監督は、「3チームとも戦術はけっこう似ているが、個人能力が最も高いのはサウジアラビアだ」と同居するライバルを分析。また昨年来、フル代表のW杯予選とU-20アジア杯でいずれも中国がサウジアラビアに敗れているものの、「U-17はまだフィジカルや技術面も違うし、比較できるものではない。チームの戦術を遂行し、選手個々の能力を発揮させたい」とチャンスはあるとの見方を示した。
なお、これまでU-17W杯のアジア出場枠は4であったが、今年から出場国拡大に伴い「8」に拡大(開催国のカタールを除く)。グループリーグを通過すればU-17W杯への出場が可能だ。中国が出場できれば、ベスト8進出を果たした2005年以来20年ぶり。世界の舞台へ中国を導けるか、上村監督の手腕に注目が高まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)