日本代表OBが絶賛…また落選の24歳「リストには絶対入っている」 ドイツで見せる違い【見解】

森保ジャパン未招集の注目プレーヤーに代表OBが言及【写真:徳原隆元】
森保ジャパン未招集の注目プレーヤーに代表OBが言及【写真:徳原隆元】

【専門家の目|太田宏介】町田時代に間近で見てきた佐野海舟の成長を絶賛

 森保一監督が率いる日本代表は、3月に行われた2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の2試合を終え、本戦への切符を手にした。最終予選は残り2試合。来年開幕のW杯での活躍を期待する未招集選手を、元日本代表DF太田宏介氏が選出している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

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「やはり佐野海舟じゃないですかね」

 開口一番に、太田氏はFC町田ゼルビア時代に共闘した24歳の名前を挙げた。2019年から町田へ加入し、2023年に鹿島アントラーズへ完全移籍。推進力のあるボランチとしてレギュラーを獲得すると、その活躍が海外の目に留まり2024年7月にドイツ1部マインツに渡った。

 今シーズンはほぼフル稼働で公式戦29試合に出場。ゴールやアシストはないものの、その貢献度はボー・ヘンリクセン監督も絶賛するほどだ。現在チームはブンデスリーガ4位。バイエルン・ミュンヘン、レバークーゼン、ドルトムント、フランクフルトと上位争いを演じている。

「マインツでのパフォーマンスも凄まじいです。彼のボール奪取能力だけではなく、シンプルにそこから持ち出す推進力も含めて。今の代表で守田(英正)選手や田中(碧)選手とはまた少し特徴が違います。彼はフィニッシュまで関われるんですよね。まだブンデスで得点はないですが、けっこう代表でもハマると思うんです」

 一緒にプレーした経験のある“後輩”だからこそ分かる佐野の本来の持ち味。「森保さんのリストの中には絶対入っていると思います。今は大きい30人の枠(3月招集は27人)には100%いるのではないでしょうか」と、太田氏も自信を持って答える。

 2月の欧州視察では、森保監督も佐野のプレーを直接観戦。その後コミュニケーションも取った。「すごくいいチャレンジをしているということ、いろいろなことをやれる自信と、もっとやらなければならないというところ。彼はいい顔をしていた」とその感触を、帰国後に報道陣へ向けて話している。

DF陣では中野就斗、三浦颯太、小川諒也らの名前を挙げた

 そのほか、太田氏が名前を挙げたのは最終ラインの選手たち。サンフレッチェ広島DF中野就斗、川崎フロンターレDF三浦颯太、ベルギー1部シント=トロイデンDF小川諒也らを指名しつつ、「彼らがきっかけをつかんでもうガッと成長してくれたら面白いなと感じています」と期待を懸けていた。

 1年弱あるW杯期間でどうチャンスをつかむのか。佐野、中野、三浦、小川らも含め、試す機会は大いにあるはず。日本は10月以降に4試合の親善試合が決定している。太田氏も見定めた選手たちが名乗りを挙げるのか。今後の森保ジャパンの変化にも注目だ。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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太田宏介

太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。

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