遠藤航は「スタッツ以上の価値がある」 現地絶賛も…退団の可能性「双方にとって決断の時」

国内外のクラブが関心と報道
イングランド1部リバプールの日本代表MF遠藤航に複数クラブからの関心が伝えられている。昨夏に続いて去就に関する話題が増えてきたなかで、現地メディアも「双方にとって決断の時」と注目している。
【注目】“ビッグ6”時代終焉の予感 名解説者が厳選、今こそ見るべきプレミアリーグのクラブ3選
今季の遠藤は開幕からベンチスタートが続き、終盤での途中起用がメインとなり、公式戦出場は26試合だが、プレー時間は合計で740分程度となっている。特にプレミアリーグではまだ1試合も先発の機会ないが、リードを奪った状況で試合終盤に投入される“クローザー”として高い評価は受けている。
限られた出番のなかで室の高いパフォーマンスを見せているだけに、獲得を狙うクラブも少なくはないようだ。3月の時点で同じイングランド1部のウォルバーハンプトンやイプスウィッチ・タウン、フルハム、さらにスコットランドのセルティック、イタリアのACミラン、さらにドイツのフランクフルトといった複数クラブからの関心が報道されている。
昨夏の移籍市場でリバプールは遠藤に対するマルセイユからのオファーを断ったが、 英メディア「Anfield Index」は「今回は以前よりもドアが開かれているようだ」と指摘。その理由について「遠藤のパフォーマンスの出来が悪いわけではない」と前置きしたうえで、アルネ・スロット監督がオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフを中盤の軸に据えるなど中盤の様式が変化したことを挙げている。
同メディアは遠藤について「スタッツ以上の価値がある」「冷静さ、リーダーシップ、戦術的な規律。派手さはないが常に頼りになる存在」と高く評価したうえで、「(クラブと選手)双方にとって決断の時だ」と今夏の移籍の可能性についての見解を示していた。
「32歳の遠藤に必要なのは出場時間だ。ベンチからではなく、毎週毎週のリアルなフットボールだ。フルハムやウルブスのようなクラブならファンも納得するだろうし、彼の成功を祈っているだろう。しかし、彼らは同時に彼が与えてくれたもの、真のプロフェッショナリズム、時代の架け橋になったこと、混沌の時期に示した冷静さに感謝することになるだろう」
リバプールで重要な戦力となりつつも、出場機会の少なさから移籍の噂が絶えない遠藤。今夏の移籍市場では何か動きがあるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)