爆発事故で負傷のドルトムントDFが敵地モナコ戦に帯同 失意のCL敗退も回復ぶりアピール
試合前にピッチを歩くバルトラの姿を、クラブ公式ツイッターが伝える
日本代表MF香川真司が所属するドルトムントは、現地時間19日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝モナコとの第2戦に1-3で完敗、合計スコア3-6で敗退が決まった。第1戦の直前に起きたチームバスの爆発事件という悲劇が、結果に大きな影響を与えたことは想像に難くないが、予想外のアクシデントにより負傷したDFマルク・バルトラが、第2戦で現地モナコを訪れて観戦したという。
試合前には両チームのサポーターが「You’ll Never Walk Alone」を大合唱するなど、サッカー界全体が団結を示すなかで行われた一戦は、現在売り出し中のモナコFWムバッペ、主将のFWファルカオのゴールなどでモナコが3得点。香川が先発出場したドルトムントはFWロイスが1点を返したものの、リーグアンで好調をキープするモナコが2003-04シーズン以来となるCL準決勝進出を果たした。
ドルトムントとしては、準優勝した2012-13シーズン以来の準決勝進出を逃す結果となったが、試合前にはひとつポジティブなニュースがあった。ドルトムントのクラブ公式ツイッターが「誰が戻ってきたと思う?」と投稿したツイートには、ある動画がついていた。それはチームのジャージを着てピッチ内を歩き、関係者と握手を交わすバルトラの姿だった。
バルトラはチームバスの事故によって割れた窓ガラスが直撃し、右手首を骨折するなどの重傷を負った。戦線復帰まで全治4週間と言われているが、ブンデス公式サイトによると「ドルトムントは水曜日に行われたモナコとのCL第2戦に連れていく決定を下した。試合前のドレッシングルームでは、チームメートに対して逆転勝利するように発破をかけた」と、チームの一員として帯同したことが伝えられている。
試合にこそ敗れてしまったものの、バルトラがチームに帯同できるほどの回復ぶりを見せたのは、不幸中の幸いと言えるだろう。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images