上位揃って敗戦で「J2魔境化してきた?」 昇格組が善戦…最新順位に反響「恐ろしい」

第7節が終了した
J2の厳しさを現したような1日になった。3月30日に行われた第7節では開幕6連勝中だったジェフユナイテッド千葉と、J3からの昇格組も2位につけていたRB大宮アルディージャがそろって敗戦。直接対決以外の上位が総崩れし、簡単に抜け出させてもらえない拮抗したリーグ戦の姿になった。
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Jリーグ創設「オリジナル10」の一員として知られるも2010年からJ2生活が続く千葉は今季に開幕6連勝と勢いに乗っている。この第7節では、過去にJ1王者に3回輝くも近年はJ1とJ2を行ったり来たりしている磐田とのアウェーゲームに臨んだ。その実績あるクラブ同士の対戦は前半6分に磐田がMF角昂志郎のゴールで先制すると、このまま守り切って1-0の決着。千葉の連勝が止まり、磐田が勝ち点3差の3位に浮上した。
かつてJ1で長年プレーしながらもJ2、J3と降格が続く低迷期に陥ったが、世界的飲料メーカーのレッドブルが買収したことで注目を集めて今季J2まで復帰してきた大宮は徳島ヴォルティスとのアウェーゲームに臨んだ。8選手が得点する多彩さが武器の攻撃だったが、この日は前節までわずか2失点と堅守を誇る徳島の前に沈黙。逆に徳島が後半12分にMF鹿沼直生の決勝ゴールで1-0の勝利を収め6位に浮上した。
開幕から好調だったV・ファーレン長崎は藤枝MYFCに2-3で敗れ、FC今治はモンテディオ山形と2-2で引き分けた。直接対決に勝利した磐田と藤枝をのぞけば上位勢が揃って勝利を逃したことで、順位表の上半分は一気に差が詰まって混戦状態のスタートを予感させる。
一方で昨季までJ1で戦っていたコンサドーレ札幌はヴァンフォーレ甲府に0-1で敗れ、サガン鳥栖はロアッソ熊本に1-3で敗れた。18位以下のJ3降格圏入りこそ免れているが、札幌が17位、鳥栖が16位と低迷。2022年の天皇杯を制した甲府もこれが開幕戦以来の勝利で15位と、苦しい位置に並んでいる。
水戸ホーリーホックに1-4で敗れた19位いわきFC、大分トリニータに0-1で敗れた20位の愛媛FCは今節でも初勝利に手が届かなかった。とはいえ、昇格プレーオフ圏内ギリギリの6位徳島から降格圏直上の17位札幌までの勝ち点差はわずかに6と2試合で並ぶもの。今季も終盤まで激闘のリーグになりそうな気配を漂わせている。ファンからも「まだわからん」「J2レベル高いわ」「恐ろしいほどみんな強い」「J2魔境化してきたか?」「またまだチャンスはある」と反響を呼んでいる。