“クラシコ”完敗で痛感「力不足」 15位転落も…主将MFの信念「ここでブレたらまた同じ」

FC東京の高宇洋【写真:Getty Images】
FC東京の高宇洋【写真:Getty Images】

FC東京MF高宇洋が見た“多摩川クラシコ”の敗戦

 FC東京は3月29日のJ1リーグ第76節の川崎フロンターレ戦を0-3で落とし、多摩川クラシコ3連敗となった。決して悪いところばかりではなかったが、ゴールを奪えずに完封負けを喫した上に3失点で順位も15位まで落ちた。

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 前半から川崎以上にボールを保持し、前半7分にはFW俵積田晃太がGKと1対1になるチャンスも作っていた。この試合でキャプテンマークを巻いたMF高宇洋は、「入りはチャレンジしようというところで、ビルドアップを含めて良い手応えがありました。守備でもしっかり前から行きながら、相手に長いボールを蹴らせてそこを回収するっていうところはうまくいきましたが、90分終わって(スコアを)見れば力不足、そこに尽きるかなと思います」と唇を噛んだ。

 今シーズンの開幕前、FC東京は松橋力蔵監督を迎え、川崎は長谷部茂利監督が就任した。注目の日本人指揮官が新たに就任した両チームの激突で、明暗がはっきり分かれることになったが、「僕自身もプレーしていて良い手応えがあった」という高は継続していくことの重要性と、自身の決意を口にした。

「間違いなく、ここでブレてしまったら、また同じだと思うので。本当にやり続けながら、どこかでゴールをこじ開けるところを全員が強い意志を持ってやり続けるしかない。そこは継続してやっていきたい。ここで下を向いちゃいけないですし、本当に勝つまで、点が入るまでしっかりやり続けること。もっともっと存在感を出しながら『やっぱり勝つチームに高がいるよね』と言われるような選手になりたいと思っているので、トレーニングから、オフもそうですし、毎日の時間を全部勝つために向けてやっていければなと思います」

 次節は東京ヴェルディとの東京ダービーになる。試合終了直後にはFC東京のゴール裏からブーイングも起こったが、次節にダービーが控えているなか、選手たちがバックスタンドからゴール裏に挨拶へ向かう時には「ヴェルディだけには、負けられない」というチャントが歌われていた。次のダービーの結果次第では、この日飲み込んだ不満も爆発しかねないだろう。

 勝てば流れも変えられるであろう大一番に向けて、高は「もうやるしかない。連戦で、すぐに来るので、今日のゲームをしっかり振り返りながら、相手のゲームを見て、いつも以上に良い準備をできるようにやっていきたい」と、必勝を誓った。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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