名古屋が初勝利できた理由「自分としては助かる」 監督&同僚が明かす“絶大な存在”「本当に大きい」

シュミットがリーグ戦初先発で勝利に貢献
名古屋グランパスは3月29日、J1リーグ第7節の横浜FC戦で2-1勝利を収めた。リーグ戦初勝利を収めたなか、リーグ初スタメンとなった新加入GKシュミット・ダニエルについて、長谷川健太監督やチームメイトが存在感の大きさを語った。
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シュミットは2024年よりベルギー1部KAAヘントに所属していたが、出場機会が限られており、今季名古屋に加入した。しかし加入早々にアクシデントが発生。1月のキャンプで膝を負傷し離脱を余儀なくされた。それでも20日のルヴァンカップ・テゲバジャーロ宮崎戦(3-0)で復帰すると、チームを救うスーパーセーブを披露。チームは延長で勝利し大きく貢献した。
リーグ戦でいまだ勝ちがなく低迷している状況のなか、横浜FC戦でもシュミットがゴールマウスを守った。
「チームを外から見てて、自分だったら何ができるかなとか、修正を自分なりに見つけて、自分ができるのは試合中に喋ったりとか、そういう小さい穴を包むことであって、小さい穴を塞ぐこと。そういうのは意識していた。
結局やってきたことしか試合では出ないんで。個人としては今までやってきたことを信じて、自分だったらできるって信じて試合に入るだけ。試合中に何やるかっていうのはさっきも言いましたけど、喋る部分でチームメイトを動かして、自分の守りやすいようにとかチームが守れるような配置とか、そういう声掛けをやるっていうのは意識した」
33歳のベテラン守護神は、離脱期間での発見や、自身が勝利のためにやるべきことをやりつつ、試合に臨んだと明かした。
セーブだけでなく攻撃面でも貢献
試合は名古屋が2点を先行。後半にはコーナーキックから頭で合わせられたが、シュミットがセーブしピンチをしのいだ。1点を返されたが2-1で逃げ切り、チームのリーグ戦初勝利に大きく貢献した。
「シュミットも終盤危ない場面を1本防いで、やっぱりチームに安心感を与えるプレーをしてくれたと思います。非常にキックも飛ぶので、そういう意味では、彼のフィードからチャンスになりかけたシーンを作ることができたので、本当に彼が復帰してくれたのはチームとしては大きかった思います。ディフェンスラインも非常に彼がうしろにいるということで、安心してプレーをしてくれたんじゃないかなと思っています」と長谷川監督が称えたように、セーブ以外の面でも貢献。うしろからの組み立てでDFにつなぐだけではなく、高さがない味方が競りやすく扱いやすいロングボールを両足で供給していた。
さらにボランチで出場したMF稲垣祥は「もう見てもらえればわかるとおり、いろんなシチュエーションで彼の存在感を出してくれてるし、しっかり自分から発信もしてくれるキーパーなので、そういった意味でももちろん経験もあるんで頼りにしてますし、ああいった存在がチームメイトにいてくれるのは自分としては助かるなと思います」と、移籍2試合でも絶大な信頼を得ていることが窺えた。
シュミットは1月の加入会見で、「ワールドカップ(W杯)に出るため。まだヨーロッパでの夢もあって、そこは志半ばでちょっと残念ではありますけど、一番の目標はW杯なので」と語り、ベルギーで出番が減っていたなかで国内復帰を決めた理由を挙げていた。22年のカタールW杯メンバーには選出されたものの出場はなく、「試合に出ないと何も意味ない」と悔しい思いをしていたが、チームを勝たせるプレーを名古屋で披露し続ければ、来年のW杯メンバーに割って入る可能性も見えてくる。5年ぶりのJの舞台で、どれだけの勝ち点をチームにもたらすことができるのか、注目だ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi)