サウジの141億円を拒否…三笘薫を「欧州で知らない人いない」 プレミアリーガーであることの価値【見解】

ブライトンの三笘薫【写真:ロイター】
ブライトンの三笘薫【写真:ロイター】

【専門家の目|髙野剛】欧州で活躍するコーチが語るプレミアリーグの価値

 イングランド1部ブライトンに所属する日本代表MF三笘薫が、サウジアラビアから届いた7500万ポンド(約141億円)の巨額オファーを断ったと報じられた。プレミアリーグでもコーチを務め、現在はシント=トロイデンVVのアカデミー責任者を務める髙野剛氏はどう見たのだろうか。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大)

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 アジア人として初めてイングランドサッカー協会(FA)及び欧州サッカー連盟(UEFA)公認プロライセンスを取得した髙野氏。トップ選手が中東に移籍する現状に、「サッカーの主軸が欧州、南米からずれていくということに関して言うと、今欧州にいるなかで、なんか残念だなという思いはあります」と話す。

「三笘選手は欧州で知らない人はいないほど活躍しています。僕にとって日本人選手がサウジアラビアに行くという感覚ではなく、1トップクラスの選手がサウジアラビアに行くという考え。だから、欧州で盛り上がっているものの1つの要素が欠けてしまうと感じるので、もし行っていれば残念とは思います」

 その一方で、「世界の至るところでサッカーが盛り上がるという普及の面から考えると、ポジティブなことはポジティブかなと思います」とも言う。欧州から見ても、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドらが移籍し、「最初のころのようなアレルギー反応も緩んできたのはありますよね」と解説する。

 そのような流れのなかで、プレミアリーグに残る決断をした三笘。サウサンプトンのトップチームでコーチを務めた経験を持つ髙野氏は、「中に入ると世界最高峰レベルであるということは間違いないと自分的にも感じるんですよね。ほかのオファーがあったとしても、戸惑うんじゃないですかね」と予想した。

「そのなかでさらに上があるというのを見ると、その上の方に行きたくなるものなんですよね。競争のなかで、自分の個としてもチームとしても上に行きたい。イングランドの社会から認められているというところは、すごく嬉しく思う。本人に聞かないと分からないですけど、充実していると思っているんじゃないですかね」

 髙野氏が力説したのは、プレミアリーグでプレーすることはお金では買えない価値があるということ。ピッチレベルでのレベルの高さだけではなく、サッカーが社会のなかに根付いた文化のなかに身を置く意味は計り知れない。今季もさらなる進化を見せる三笘が、自身の選択の正しさを証明してくれるだろう。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)

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