美しかった直接FK“幻弾”は「狙っていた」 相手DF足元スルリ…高精度の右足一閃「しょうがない」

岡山の神谷優太【写真:徳原隆元】
岡山の神谷優太【写真:徳原隆元】

神谷優太は途中出場で先制点を演出、直後のFK弾はオフサイドで取り消し

 ファジアーノ岡山は3月29日、J1リーグ第7節横浜F・マリノス戦を1-0で勝利し、4試合ぶりの白星を挙げた。後半22分にFWルカオがJ1初ゴールをマーク。助っ人FWの今季初得点をお膳立てしたのは途中出場のMF神谷優太だったが、直後の美しい“直接FK弾”が幻に消えた。相手の足元を抜けた高精度のシュートを「しょうがない」と笑いつつ、「あそこは狙っていた」と振り返った。

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 完璧なコースだった。1-0でリードした直後の後半25分、左サイド、ほとんど角度のない位置でFKを獲得した岡山は、キッカーに神谷が立った。ニアサイドを狙って右足を一閃。相手の守備陣を翻弄する美キックはそのままゴール右のネットを揺らした。

 だが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入によりオフサイド判定で取り消し。幻弾となってしまった。

「しょうがないですね。練習からあそこは狙っていましたし、あわよくば誰かが触ってくれたらゴールにつながると思っていたので狙いどおりかなと思います」

 それでも、後半22分にコーナーキック(CK)からルカオのJ1初ゴールを演出。27日に第一子となる長女が誕生したばかりでゆりかごダンスで祝福された。

「嬉しかったですね。妻と僕のちょっとした夢だったので。みんなに感謝しないといけないなと。(セットプレーは)ルカオが入ってきたのも練習どおり。本当にコーチのスカウティングが素晴らしい」

 神谷の高精度のキックが生み出した勝利への道筋。勝ち点3は4試合ぶりで、これでホームは開幕から5戦負けなしだ。この日も約1万5000人のファン・サポーターが駆けつけた。「僕は毎回アップに入っていく時からすごく感動していて、もうちょっと涙が出ちゃうんじゃないかなと思うぐらい。熱いサポーターたちなので、ファンのためにも勝ち点3をこれからも取っていきたい」。初の舞台で健闘し、着実に勝ち点を積み重ねている岡山。勝利を――。地元を思う気持ちがより一層チームを強くしている。

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