J1出場3試合目…絶対守護神の代役で「最高だった、と」 加入後初先発29歳“苦労人”が好プレー

セレッソ大阪・福井光輝【写真:Getty Images】
セレッソ大阪・福井光輝【写真:Getty Images】

セレッソ大阪GK福井光輝が加入後初先発を飾った

 セレッソ大阪は3月28日、J1リーグ第7節で浦和レッズと対戦して1-1で引き分けた。前半2分にFWラファエル・ハットンの今季2点目で先制し、猛攻を仕掛けるも追加点を奪えず。これまでJ1で2試合出場のGK福井光輝が今季初出場だったが、クリーンシート目前で終盤に追いつかれた。これで開幕から7試合連続失点。絶対的な守護神GKキム・ジンヒョンに代わって出番を得た29歳GKは「いいエネルギーを出せた」と好プレーを見せた。

【PR】ABEMA de DAZN、日本代表選手の注目試合を毎節2試合無料生中継!

 背番号1、福井の姿があった。開幕戦のガンバ大阪戦(5-2)で勝利を挙げてから5試合未勝利。ゴールマウスを守ったのは今季初出場の29歳だった。今季FC町田ゼルビアからC大阪に加入して、J1出場経験は2試合。守護神キム・ジンヒョンが体調不良だったため、出番が回ってきた。終始、落ち着いたプレーを見せてビルドアップにも積極的に参加。好パフォーマンスが光ったが、惜しくも1失点で勝ち点1となった。

「苦しい状況だったのでなんとか勝ち点3を取りたかった。自分は練習から自信を持ってプレーできていた部分があったので、そこは試合も変わらずプレーできたと思います。勿体無い試合だった」

 昨年は町田でキャリア初のJ1を経験。守護神GK谷晃生がレッドカードで退場した試合で途中から、出場停止となった試合で先発の座についた。この一戦ではキム・ジンヒョンが体調不良で練習に2日間参加できず。前日27日に復帰したばかりで、「福井は練習からハードワークしている」と絶大な信頼を得ての先発だった。

「僕はキム・ジンヒョンさんという大きな背中を見て普段練習していますし、ジンヒョンさんみたいにプレーしたいと思って。真似しているわけじゃ無いですけど、いいところは全部盗みたいと思ってプレーしている。僕以外にも苦しんでいる選手はいますし、試合に出られない選手もいる中で僕のプレーをみてそういう選手たちにも何かエネルギーを与えられたらいいかなと思いました。メンバー外の選手も試合終わったあと寄ってきてくれて『最高だった』と言ってくれたので、そういう意味ではチームとしていいエネルギーを出せたのかな」

 チームは開幕戦以降、勝ち星を挙げられずに6戦未勝利となっている。それでも福井のプレーは一筋の光明だった。アーサー・パパス監督も「2人のいいGKがいるのは選ばないといけない監督の立場からしていい環境」と褒め称えた。苦しい状況を打破するために蓄えた“エネルギー”を次節こそ発揮したい。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング