森保監督が始球式で見せたプロ根性「くそー」 楽屋でも座らず…今も宿る“全力の精神”

2023年3月にWBCの開幕戦で始球式を務めて以来2年ぶり
日本代表・森保一監督が、プロ野球開幕となった3月28日の巨人-ヤクルト1回戦で、セレモニアルピッチを務めた。2026年の北中米ワールドカップ(W杯)の「26」をつけて登場。綺麗なフォームから投じたボールは、三塁側にそれたが、ノーバウンドで甲斐拓也捕手のミットに届いた。小学校5年生までは野球をやっていたという指揮官は「プロ野球の開幕戦に呼んでいただき、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。サッカー選手になる前は、プロ野球の選手になりたい、巨人の選手になりたいと本当に思っていました。ボールになってしまいましたが、楽しめたのでよかったです」と振り返った。
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だが投球後のベンチ裏では「くそー」と悔しがっていたという。この日は東京ドームに来る前に自主的にキャッチボールを実施。ドームに到着後も、すぐさまブルペン入りし、肩を温めた。楽屋でも「体が固まっちゃうので」と決して座らず、体を動かしながら出番を待っていた。ストライクを投げるために、“全力”で神聖なマウンドに臨んでいた。
2年前にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開幕戦で始球式を行った際は「70点」と自己採点していたが、この日は「80点」と10点アップ。準備の成果もあり、「スピードが前回よりも上がったので」と笑顔で振り返った。
改めて競技の垣根を越えて、スポーツ界全体で社会に貢献するすることの大切さを強調した。「プロ野球は日本で本当に一番人気がある、歴史があるスポーツの中で、今こうやって我々サッカーであったり、他の競技団体と繋がって、スポーツで社会を盛り上げようとして下さることは本当にうれしいです」と感謝していた。
(FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎 / Shintaro Inoue)