爆破事件で標的のドルトムント、CL敵地モナコ戦で厳戒態勢 仏内務大臣「警護を厳重にする」

選手を警官がエスコート、警察が滑走路の爆発物調査で移動便は15分遅れに

 日本代表MF香川真司の所属するドルトムントは、現地時間19日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でモナコとの敵地第2戦を迎える。ドルトムントの本拠地で行われた初戦はチームバスが爆破事件の標的となり、スペイン代表DFマルク・バルトラが右腕を骨折し、緊急手術を余儀なくされるなど、サッカー界を震撼させる事件となった。

 19日のアウエー第2戦を前に、モナコに向かうドルトムントでは厳戒態勢が敷かれている。ドイツテレビ局「WDR」はドイツから出発する空港でセキュリティーチェックを高め、選手は警官のエスコートを受けた。警察のヘリコプターが滑走路の爆発物などの調査を行ったため、選手の移動便の出発は予定よりも15分間遅れたという。

 ドイツ地元紙「ヴェルト」は、モナコでのセキュリティーも厳重になっているとレポート。フランスのパトリス・セラリオ内務大臣は「ドルトムントは我々に何の要求もしていないが、チームとバスの周辺の警護を厳重にする」と語っている。

 一方、爆破事件の余波で第1戦は24時間キックオフが遅れて決行されたが、ドルトムントサポーターが宿泊先や食事に困るモナコサポーターをもてなすキャンペーンを展開したために、サポーター間の関係は良好そのものだという。

 3000人のサポーターがドルトムントからモナコに集結。厳戒態勢のなか、チームの4強進出を信じて声援を送ることになりそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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