女子40mロング弾「体幹、技術が素晴らしい」 1年ぶり代表復帰…衝撃弾は「迷いがない」【見解】

広島レジーナの上野真実【写真:(C) WE LEAGUE】
広島レジーナの上野真実【写真:(C) WE LEAGUE】

【専門家の目|太田宏介】上野真実は約1年ぶりになでしこ復帰

 サンフレッチェ広島レジーナMF上野真実は、3月22日のWEリーグ第15節でジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦で驚きの40メートル級のロングシュートを決めた。27日に発表されたなでしこジャパン(日本女子代表)メンバーへの復帰も果たしたなか、元日本代表DF太田宏介氏はこのゴールに「技術が素晴らしかった」と称賛を送っている。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

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 4月6日にヨドコウ桜スタジアムで行われるコロンビアとの国際親善試合。なでしこメンバーに約1年ぶりに選出された上野。直近で大きな話題を呼んだ40メートル級のロングシュートについて太田氏は「シュートを打つまで迷いが全くないです。ボールを奪ってからゴールまでのイメージをすでに持っていたのだと思います」と、凄さを語る。

「(男子の)プロでもあれを100発100中同じところに蹴れるかというとそうでないです。上野選手は助走も短かったですし、ほぼワンステップで蹴っています。体幹の強さ、ボールをミートする技術が素晴らしかったですね」

 また、こうした国内女子リーグのプレーが反響して広がっていくことについて「こうしてWEリーグの試合がSNSの力も借りてピックアップされることが多くなってきたのは、凄くいいことだと思います」と日本女子サッカーの成長を喜ぶ。「クラブチームもしっかり組織化されて、選手が育っていますね」とリーグ全体で良い方向へ向かっていることを実感している。

 そうした国内の選手の成長もあり、現在はヨーロッパで活躍する日本人の女子選手も多い。マンチェスター・シティの長谷川唯をはじめ、長野風花(リバプール)や浜野まいか(チェルシー)、19歳の谷川萌々子(バイエルン・ミュンヘン)など飛躍を遂げた。WEリーグから、世界へ。いい循環が生まれつつある日本女子サッカーの未来は、さらに期待が増していきそうだ。

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太田宏介

太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。

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