日本で“世界基準”を「探している」 監督絶賛、なでしこ理想の“ダイレクトパスワーク弾”

ニールセン監督が求めるワールドクラス「どういう状況でも信頼できる選手」
なでしこジャパン(日本女子代表)のニルス・ニールセン監督は、4月6日に行われる国際親善試合コロンビア女子代表戦のメンバー発表会見を行った。その席では、今後の取り組みについて語ったほか、指揮官が考えるワールドクラスの選手とはどのような存在かが語られた。
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昨年12月に史上初の外国人監督として招聘されたニールセン監督は、最初の活動になった2月の国際大会シービリーブズ杯で3連勝の快進撃を見せ初優勝にチームを導いた。「タイトルを獲りたい、勝ちたいということでいかに主導権を握るかというのがテーマ。それはボールがある時もない時もだ。シービリーブズ杯では良いハイプレスを掛け、勇敢かつ効率的にできたと思う。この大会の3試合で10ゴールを取ったチームはなかなかないだろう。現時点ではいかに主導権を握っていくのかというのを求めている」と、主体的なサッカーを印象付けた。
特に、その中では「オーストラリア戦の3点目が目指すべきスタイルで、短く速いパスで相手がついてこられない素晴らしいゴールだった」と話す。このゴールは、左サイドから素早いワンツーを連続させて崩し、最後はFW浜野まいかが決めたものだった。
選手選考についてのコメントの過程で「ポジションによってはなかなかワールドクラスの選手が見つからないとか、探している場所もある」と話していた指揮官は、そのワールドクラスの選手とはどのようなものを指すのかについてこうコメントしている。
「どういう状況でも信頼できる選手がどのポジションでもワールドクラスだろう。1つ言えることは、ナンバーワンになるチームには何人かワールドクラスの選手がいて、プレッシャーの中でも自分の仕事ができる」
2011年の女子ワールドカップ(W杯)優勝以来の世界一を目指す今後のなでしこジャパンが身につけるべきものを「主導権を握りできるだけ守備の時間を減らすにはボールを握ること。対戦国が180センチくらいある中、日本の選手が150センチ台ということであれば、フィジカル面ではどうしても勝てないので、スピードやスキルで上回る。相手も分析してくるが、よりアグレッシブにプレーすることやパスの精度を上げること、状況判断の質も改善しないといけないが、全体的に言えば全ての面でまだまだ必要だろう」と話した。
次の2027年女子W杯、28年ロサンゼルス五輪に向けスタートを切ったなでしこは、「自分たちの強みを生かすスタイルで戦えばアメリカも倒せた」と語る指揮官の下で成長を続けていく。