20歳で初スタメン「安定」「重要な機会」 久保は再び“躍動” …英記者がサウジ戦の先発を採点

英記者がサウジアラビア戦の先発11人を採点【写真:徳原隆元】
英記者がサウジアラビア戦の先発11人を採点【写真:徳原隆元】

サウジアラビア戦でスコアレスドロー、先発11人を英記者採点

 森保一監督率いる日本代表(FIFAランキング15位)は3月25日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第8戦でサウジアラビア(同59位)と対戦し0-0の結果となった。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合の先発メンバー11人を採点する。

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 日本代表のサウジアラビア戦出場メンバー採点(10点満点)

<GK>
■鈴木彩艶 7点
 大部分は静かな夜だった。集中力を欠かさず、試合終盤にはトゥルキ・アルアンマルに訪れたあわやというピンチを鋭いクリアで防いだ。

<DF>
■高井幸大 6.5点
 終盤にサウジアラビアが日本のDFを突破したのは彼のサイドだったとはいえ、サムライブルーとしてわずか2試合目の出場ながら全体的に安定していた。国際舞台での経験を積む重要な機会となった。

■板倉滉 6.5点
 守備をうまく統率した。アウェーで最低でも1ポイントを取ろうと守備を固めたサウジアラビアを相手に、彼を含むバックラインが危険にさらされることはほとんどなかった。

■伊藤洋輝 6.5点
 板倉と同様にバーレーン戦から引き続きスタメン出場。この2人は試合を通して、よくまとまったパフォーマンスだった。このバイエルン・ミュンヘンの男は終盤、前に出てミドルシュートを放ったが、ボールは枠を捉えることはできなかった。

<MF/FW>
■遠藤航 6.5点
 中盤のコントロールが日本代表の鍵となるなかで、キャプテンはその役割を難なくこなした。リバプールの男は豊富な経験を生かし、チームを前へ前へと押し上げていた。

■田中碧 6.5点
 前の試合は守田英正に代わって後半から出場だったが、この試合ではスタメンに。いつもどおりのエネルギッシュな働き。深い位置から効果的なパスも供給していた。

■久保建英 7点
 木曜日(バーレーン戦)の素晴らしい活躍の再現を期待するのは酷だったかもしれないが、レアル・ソシエダの男はこの試合でも生き生きとプレーしていた。後半にサウジがより力強いアプローチを取ったことで彼の影響力は制限されることになり、後半にベンチへ下がった。

■鎌田大地 7点
 バーレーン戦でゴールにより、南野拓実に代わって先発の座を獲得。鋭いパスで前田大然の決定的なチャンスを演出した。

■菅原由勢 6点
 堂安律に変わって出場。ブンデスリーガでプレーするライバルほど攻撃的な役割における適正はなかったものの、堅実な働きだった。後半17分に交代で入った堂安は攻撃に勢いを加えていた。

■中村敬斗 7.5点
 三笘薫がメンバー外となり、輝くためのチャンスが与えられた。特に前半45分はそのチャンスを最大限に生かした。ムハンマド・アルシャンキティを翻弄した彼の努力は報われるべきだった。

■前田大然 7点
 日本の前線に異なるクオリティーをもたらす選手。特に試合の序盤においては、彼のエネルギーとプレッシングがサウジの守備を混乱させた。最初のシュートは不運にもポストに嫌われてしまった。

(マイケル・チャーチ/Michael Church)



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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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