サウジアラビアは「野心を捨てたのか?」 日本に“ベタ引き”27%…監督へ母国苦言

ルナール監督の日本戦の戦い方、試合後のコメントに対し母国メディアが反応
サッカー日本代表と3月25日に対戦したサウジアラビア代表は、ボール支配率27%と引いて守る守備で0-0のドローに持ち込んだ。2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第8戦。日本との戦いについて、サウジアラビアメディアが「貴重な勝ち点2を失った」と厳しい意見を母国へ突き付けている。
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サウジアラビアは20日の中国戦で支配率80%を記録するなど、アジアでは高いポゼッションを誇るチームだ。しかし日本戦では“ベタ引き”で日本の圧力に耐える戦法を選択。エルベ・ルナール監督は日本へのリスペクトも伝えつつ「守備面は上手くいった。攻撃ではスペースを狙いにいったが上手くいかなかった。昨日の会見で引き分けは満足かと聞かれたが、イエス、満足だ」といったコメントを試合後に残している。
これを受けた現地メディア「Al Ain News」は指揮官の言葉を引用しつつ「彼は野心を捨てたのか?」と、大きく見出しを取って報道。ルナール監督の選んだ“守備的”な戦い方に「2026年W杯出場を懸けた戦いで、貴重な勝ち点2を失った」と苦言を呈している。
日本戦で勝ち点1を積み上げ「10」としたサウジアラビアは、現在グループCの3位をキープ。出場権を獲得できる2位オーストラリアとの差は3ポイントだ。仮に次節でオーストラリアがホームで日本に負け、サウジアラビア代表がバーレーンに勝った場合、W杯自動出場2位以内最後の1枠の行方はサウジアラビアの本拠地で行われる両国の直接対決に委ねられることに。
日本戦で負けていたら勝ち点差は4だったため、サウジアラビア代表にとって今回の1ポイントはかなり戦略的なものだったと言えるかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)