浦和入り報道のトルコ代表FWトスン、移籍破談か…現地記者「モウリーニョ監督の要請」

浦和加入の破談が報じられたジェンク・トスン【写真:Getty Images】
浦和加入の破談が報じられたジェンク・トスン【写真:Getty Images】

フェネルバフチェ所属のトスンの移籍話は、ジェコの負傷により白紙に

 浦和レッズへの移籍が噂されていたトルコ代表FWジェンク・トスンの移籍話が破談になったようだ。これには所属するトルコ1部フェネルバフチェの39歳FWの怪我により、チーム事情が変わった背景がある。現地記者のヤズ・サブンクオール氏が公式X(旧ツイッター)で報じた。

【PR】ABEMA de DAZN、日本代表選手の注目試合を毎節2試合無料生中継!

 33歳のトスンはイングランド1部プレミアリーグでのプレーした経歴を持ち、トルコ代表としても53キャップ21得点の実績を誇る。しかし今シーズン在籍するフェネルバフチェでは、ジョゼ・モウリーニョ監督の下で出場機会を減らしており、ここまで公式戦17試合2ゴールにとどまっていた。

 そこでトスンの去就話が過熱。トルコメディア「Sports Digitale」は以前、4か月間の期限付き移籍で浦和へ加入することが秒読み段階にあると報じていた。しかし39歳FWエディン・ジェコが負傷したことにより、状況が変わったという。

 スポーツ専門局「beIN SPORTS」トルコ版によると、現地時間3月21日に行われた2026年北中米ワールドカップ(W杯)ヨーロッパ予選グループHのボスニア・ヘルツェゴビナ対ルーマニアの一戦でジェコは顔面への接触を受け、鼻を骨折。手術は免れたとされているが、この怪我の影響を受けて、トスンの立ち位置にも若干の変化が起こる。

 トルコ人記者のサブンクオール氏は自身の公式Xで「ジェンク・トスンと浦和レッドダイヤモンズの間で結ばれた契約は、ジェコの負傷を受けてモウリーニョ監督の要請により解除された。両クラブ間で契約は締結されず、チェンクはフェネルバフチェに留まった」と、契約が破談となった経緯を伝えていた。

 浦和は昨年9月よりマチェイ・スコルジャ氏が2度目の監督に就任。今季は開幕から2戦ドローと足踏みをすると、その後2連敗と苦戦した。それでも第5節のファジアーノ岡山戦(1-0)で今季初白星を飾り、続く第6節のアウェー鹿島アントラーズ戦では1-1で勝ち点1を積み上げている。

 ただチーム総得点数は6試合を終えてわずか「4」。この数字はJ1リーグ17位タイとなり、得点力不足が顕著に表れている。経験豊富なストライカーであるトスンの獲得が期待されていたが、救世主の来日は一旦白紙に戻されてしまったようだ。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング