逸材20歳、初先発で最高評価 スタメン6人変更…出場全16選手「パフォーマンス査定」

サウジアラビア戦に出場した選手を査定【写真:徳原隆元】
サウジアラビア戦に出場した選手を査定【写真:徳原隆元】

サウジアラビア戦の出場メンバー16選手を5段階査定、高井と久保を高評価

 日本代表は3月25日、埼玉スタジアムで行われた北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でサウジアラビア代表と対戦し、0-0の引き分けに終わった。5-4-1の形で引いてきた相手を崩せず、2022年11月27日のコスタリカ戦(0-1)以来の無得点。ここからはW杯本大会へのメンバー争いも気になるところだが、ここでは出場16選手を5段階評価(最高が5つ星★★★★★)で査定する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大)

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   ◇   ◇   ◇

<GK>
■鈴木彩艶(パルマ)=★★★★☆
 被シュート1本、枠内ゼロとバーレーン戦よりさらに出番が少なかった。そのなかでも、危険を察知するとペナルティエリア外に飛び出しヘディングでクリア。持ち味のフィードも安定していた。

<DF>
■菅原由勢(サウサンプトン)=★★☆☆☆(→後半17分OUT)
 右ウイングバックとして、最終予選では初先発。能力の高さは示したが、引いた相手に対して持ち味を出し切れなかった。久保建英とのコンビネーションなど、アピールとしてはやや物足りない印象。

■高井幸大(川崎フロンターレ)=★★★★★
 初先発と思えない堂々のプレーぶりで、最終ラインに安定をもたらした。縦パスから田中碧、前田大然とつながりポスト直撃の決定機も演出。強豪国との対戦でも見てみたいと思える内容だった。

■板倉滉(ボルシアMG)=★★★★☆
 やや危ない場面もあったが、試合を通して見ると安定。川崎の後輩、高井幸大とのコンビネーションも問題なかった。遠藤航が交代した後はキャプテンマークを巻くなど、チームからの信頼も厚い。

■伊藤洋輝(バイエルン)=★★★☆☆
 後半からは攻撃時に高めのポジションを取り、中村敬斗との連携から抜け出そうとする姿勢も見られた。ロングフィードの精度も及第点。期待値は高いだけに、分かりやすい結果でも示したい。

<MF>
■遠藤航(リバプール)=★★★☆☆(→後半28分OUT)
 セカンドボールを回収し、サウジアラビアにカウンターの機会を与えず。スペースがないなか、ビルドアップの部分では試行錯誤。中央を自らドリブルで持ち運ぶなど、機を見て局面の打開を図った。

■中村敬斗(スタッド・ランス)=★★★☆☆
 前半序盤には何度も1対1を制してチャンスを演出した。しかし、相手ディフェンスが交代した後半は、対策されてか一転してブレーキに。クロスがゴールラインを割るなど、精度を上げたいところ。

■鎌田大地(クリスタル・パレス)=★★★☆☆(→後半38分OUT)
 スペースが少なく、思うようにパスが通らなかった印象。後半は伊藤洋輝が高めの位置を取ったことで、やや窮屈に。ボランチでは少ない時間ながらスルーパスも光り、もう少し長く見てみたい。

■田中碧(リーズ)=★★★☆☆
 前田大然のシュートがポストに弾かれていなければ、ナイスアシストというところだった。球際では強さを見せたが、オフ・ザ・ボールの場面でもう少し相手ディフェンスとの駆け引きが欲しかった。

■久保建英(レアル・ソシエダ)=★★★★☆(→後半17分OUT)
 バーレーン戦の勢いのまま、存在感抜群。様々なところに顔を出し、積極的にミドルシュートを狙うなど攻撃を活性化させた。大会公式のプレーヤー・オブ・ザ・マッチにも2戦連続で選ばれている。

■堂安律(フライブルク)=★★★☆☆(→後半17分IN)
 途中出場で攻撃の停滞感を打破することはできず、可もなく不可もなく。スペースがなく苦しんだのは他の選手と同じ。久しぶりにゴールが見たいところ。

■伊東純也(スタッド・ランス)=★★★★☆(→後半17分IN)
 途中出場ながら存在感を発揮した。鎌田大地のスルーパスに抜け出したが、シュートは相手GKに阻まれた。右サイドからの突破も得点の気配を感じさせた。

■旗手怜央(セルティック)=★★★☆☆(→後半28分IN)
 シャドーの位置に投入されたが、途中からボランチに下がった。様々なポジションをこなせるのは強み。短い時間だが南野拓実へのパスで見せ場は作った。

■南野拓実(モナコ)=※出場時間短く採点なし(→後半38分IN)
 旗手怜央のクロスに抜け出し、ヘディングでゴールに迫った。オフサイドの判定にはなったものの、短い時間ながらやれることはやり切ったという印象。

<FW>
■前田大然(セルティック)=★★★☆☆(→後半28分OUT)
 田中碧のパスから抜け出したが、右足シュートはポスト直撃。持ち味のチェイシングで相手ディフェンスから掻っ攫うも、決定機を逃した。内容は決して悪くなかったが、1トップとして得点を奪いたかった。

■古橋亨梧(スタッド・レンヌ)=★★★☆☆(→後半28分IN)
 得意とする相手ディフェンスとの駆け引きや、ドリブル突破も得点にはつながらず。短い時間で動きは悪くなかったが、本人ももどかしい思いはありそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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