支配率80%→27%…サウジの作戦は「スタメンを見て」 遠藤航が明かした日本代表の課題

ボランチで先発出場した遠藤航【写真:徳原隆元】
ボランチで先発出場した遠藤航【写真:徳原隆元】

中国戦では支配率80%だったサウジアラビア、日本戦では27%と別チームに

 日本代表は3月25日、埼玉スタジアムで行われた北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でサウジアラビア代表と対戦し、0-0の引き分けに終わった。5-4-1の形で支配率27%と引き分け狙いの相手に対し、枠内シュート2本と崩し切れず。キャプテンを務めたMF遠藤航は「思った以上にブロックを敷いてきた」と語った。

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 3月20日のバーレーン戦で勝利し、3試合を残して史上最速での本大会出場を決めていた森保ジャパン。スタメン6人を変更して臨んだが、遠藤は大きな影響は無かったと言う。ところが、20日の中国戦では支配率80%とアジアでは高いポゼッションを誇るサウジアラビアが、自分たちのサッカーを捨ててまで作戦を練ってきた。

「スタメン発表されたときにCBが3枚いる感じだったので、5-4-1はありえるかなと話はしていました。どちらかというとミラーゲームというかマンツーマンで前に来るイメージもしていましたけど、思った以上に5-4-1でしっかりブロックを敷くゲームプランでやってきた。まあ予想はスタメンを見てできてはいましたね」

 それでも狭いスペースをなかなか打開できず、無得点に終わったのは2022年11月27日のコスタリカ戦(0-1)以来だった。遠藤は「距離感があまりよくなかった。自分が何回か縦に入ってドリブルしたのもありましたけど、そこのサポートがない状態。攻撃として効果的だったかというと、そうではなかったのかなと思う」と課題を口にした。

「自分が受けたときに、逆のシャドーがもうちょっとインサイド斜め前を取っているとか、ウイングバックがちょっと内に入りながら裏を狙うとか、そういうアクションがチームとして必要だった。でも、そのシャドーがサイドに張るみたいなのは、今の代表の1つのオプションとしてはあるので、それだけではなくて、押し込んだときの立ち位置は修正できるかなみたいな話はしました」

 最終予選突破に向けて厳しい戦いが続いているサウジアラビアと、すでにW杯の切符を獲得している日本との対戦は、メンタル的にも難しい試合だったのは間違いない。それでも「切り替えとか球際の部分では基本的には上回っていたと個人的には思っている」と語った遠藤。試合後には課題について自主的な話し合いもあったと明かした。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)

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