森保Jに20歳の新星現る…周囲大絶賛 出場唯一の国内組、森保監督は名指しで「ポテンシャルを感じた」

初先発で好パフォーマンスを見せた高井幸大【写真:徳原隆元】
初先発で好パフォーマンスを見せた高井幸大【写真:徳原隆元】

高井幸大が初スタメンで好プレー

 森保一監督率いる日本代表は3月25日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でサウジアラビアと対戦し0-0で引き分けた。身長192センチで最年少20歳のDF高井幸大は代表初スタメンを飾り、90分間危なげなく堂々とプレーした。森保一監督はこの2試合最大の収穫の1つに「高井のポテンシャルを感じた」と大絶賛。チームメイトも「落ち着いていた」と20歳のセンターバック(CB)を手放しで称えた。

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 大きく、強く、たくましい存在だった。高井は先発出場して、川崎フロンターレの先輩DF板倉滉と、バイエルン・ミュンヘン所属のDF伊藤洋輝との3バックを形成。前半9分、鋭い縦パスで前田大然のポスト直撃となった決定機を演出した。前半44分には相手のカウンターを奪いきったり、攻守において存在感を放っていた。

 この日が初スタメン。森保監督をも驚かせた。

「とても落ち着いていて、攻守とも今日のコントロールした試合の流れを作る大きな貢献をしてくれたと思う。引いた相手を崩すために幅を使いながら数的優位を作りながらの攻撃の起点としても技術を発揮してくれた。守備の部分でも相手がカウンター狙いであり、キープレーヤーの1人である(サレム・)アッ=ドーサリーとマッチアップすることも多い中でリスク管理のバランスを保ちながら相手の起点を抑える非常にいいプレーをしてくれた」

 唯一のJリーグ所属選手だった。J所属選手の出場は昨年6月のシリア戦にGK大迫敬介がピッチに立って以来。指揮官は「ここにJリーグの選手がいる中でも、ピッチ上でJリーグの代表として良いプレーをする、存在感を発揮してくれたと思う」とし、「個人として高井のポテンシャルと、Jリーグのポテンシャルを感じた」と、この2試合での“収穫”として名指しした。

 MF遠藤航も「ビルドアップのところでも守備のところでも、しっかりと彼のその良さっていうのを出したのかなっていう風には思うので、チームにとってはすごくポジティブだった」。最終ラインで並んだ板倉も「最終予選の緊張感とかいろいろあるかなとは思っていたけど、試合の入りから、アジャストして入っていたし、淡々といいプレーをしていた」と、ひょうひょうとプレーを続けた“後輩”の出現を歓迎した。

 2002年日韓W杯、2006年ドイツW杯にCBとして出場した宮本恒靖会長も「的確。それは自分が初めて幸大を見たのは22年の9月なので、その時と比べてもJリーグでプレーする中で自信もつけている。プレーの中でも見えるし、コメントからも。今も下で会っても全然顔つきが違うし。いい成長曲線にある選手のプレーであったり、表情なのかなと思います」と、急成長を遂げた高井に目を細めた。

 これまで主力の選手が経験を積み、なかなか若手の突き上げがなかった森保ジャパン。W杯本番に向けて頼もしい新星が現れた。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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