杉本健勇「心無い声もたくさん言われる」 豪快な今季初ゴールも覗かせた本心「数字を残さないと」

水戸戦で今季初ゴールを決めて2-0勝利に貢献
大宮アルディージャは3月23日、J2リーグ第6節で水戸ホーリーホックと対戦し、2-0の勝利を収めた。1-0で迎えた後半38分、昨季のJ3MVPでもある元日本代表FW杉本健勇が衝撃的な今シーズン初ゴールを決めた。
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開幕戦から先発出場を続けていた杉本だが、この試合までは5試合ノーゴールだった。後半38分、左サイドから攻撃を仕掛けた大宮はゴール前にクロスを入れると、水戸GK松原修平がパンチングでボールを弾く。高く上がったボールの落下地点を正確に捉えた杉本が、迷いなく右足を振り抜いてボールをゴール右隅に叩き込んだ。
ゴールを振り返る前に杉本は「みんなで掴んだ勝利だなと思います。前節、負けてしまって悔しかったですし、練習でもみんな良い準備をしてきたので、思い切ってできました」と、勝利を喜んだ。
そしてゴールについては「迷わなかったですね」と言い「前半にも決定機があったので、『決めたいな』と思っていたので、思い切って振りました」と、会心の一発を振り返った。
前半終盤にもGK松原に防がれたものの、正確な左足ボレーをゴールマウスに放って試合を通してゴールへの姿勢を強く見せていた杉本は、「結局、良いプレーをしても、チームのために頑張っても、オレらというか、オレのポジション、オレっていう人間は、数字を残さないと一生、なんでもかんでも言われると思ったので。外野からはね。心無い声もたくさん言われるので」と本心をのぞかせ、「でも、チームメイトや監督とか、そういうところの信頼があれば良いと思っている。まずはチームのために出し切るのが第一ですけど、ガンガン狙っていきたいと思います」と、ここからのゴール量産を誓った。
昨季はJ3でシーズン初ゴールから5試合5得点とラッシュを見せた杉本が、ここからどれだけのゴールを重ねていくか注目だ。
(河合 拓 / Taku Kawai)