日本代表で驚きの貢献度「判断素晴らしい」 久保建英と“意識共有”…期待以上の7アシスト【見解】

【専門家の目|太田宏介】伊東はここまで途中出場から7アシストと大きな活躍
日本代表MF伊東純也は、途中出場の試合が多い中で貢献度が高いことが示された。2026年北中米ワールドカップ(W杯)最終予選、出場した7試合で7アシストと躍動。24ゴールを奪っている日本の得点を最も演出している。元日本代表DF太田宏介氏は、3月20日に行われたバーレーン戦(2-0)でもアシストを記録した伊東に対し、その能力を賞賛している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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後半途中からの出場機会が多い伊東だが、短い時間でもしっかりと結果を残す。バーレーン戦では後半18分からピッチに立ち、同42分にMF久保建英のショートコーナーを受け、ワンクッションを入れてリターンパス。そのまま久保がゴールニアを破り追加点を奪っている。
試合後に久保は得点シーンを振り返り「本当はコーナーキックを直接蹴るつもりだったけれど、相手が後ろを向いていたので伊東選手に出した。そこからデザインされたセットプレーで僕が判断を変えてシュートを打った。入って良かった」と安堵を漏らす。
また伊東も「練習通り、食いついてきたらタケに出そうと思っていたんで。敵が自分のとこ来たんで、シンプルに出した。フリーでタケが運んでいって、クロス上げるかなと思ったんですけど、そのままいいコースにシュートして決まって、ラッキーだったなと思います」と、お互い意識の共有ができていたことを明かしている。
このシーンについて太田氏は「伊東選手は途中から入ってきましたが、役割を理解しそれをしっかり果たしましたね。その場で建英と伊東選手のアイデアが噛み合ったシーン。相手のウィークポイントをやりながら感じて、自分たちのアクションで突いていくという判断も素晴らしいです」と状況に応じて臨機応変に対応したプレーを称えた。
伊東は最終予選の7試合で、途中出場から7アシストをマーク。昨年9月の中国戦では27分間の出場で1ゴール2アシストを記録するなど、短い時間でもゴールに直結する貢献を披露し続けている。残りの最終予選3試合、W杯本戦でも伊東への活躍に期待が高まっている。

太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。