森保ジャパンW杯本大会の推奨布陣 アジア圧倒の3-4-3…“超攻撃型”3バックで世界へ

W杯本大会に向けた3バックシステムを推奨【写真:FOOTBALL ZONE編集部 】
W杯本大会に向けた3バックシステムを推奨【写真:FOOTBALL ZONE編集部 】

カタールW杯のアドリブを武器へ

 森保一監督率いる日本代表は、3月20日にホーム埼玉スタジアムで行われた北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でバーレーンに2-0勝利を収め、本大会出場を決めた。2次予選の途中から積み上げてきた超攻撃的な3バック。4バックとの使い分けの中で「FOOTBALL ZONE」編集部が、どこよりも早く本大会の布陣を考察した。

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 昨年6月、アジア2次予選で敵地ミャンマー戦から森保ジャパンはアジア対策のために超攻撃型3バックを採用した。実力が突出している日本に対して、相手はブロックを固めて勝ち点獲得に努めてくる。過去に何度も苦しんだ最終予選で本来の力を出し切るための3バックだった。

 ポイントになるのは、両ウイングバック(WB)。顕著なのはカタールW杯のドイツ戦、スペイン戦だろう。世界相手に大金星を挙げられたのは森保監督の“アドリブ”ともいえる三笘薫と伊東純也を両WBに置いた攻撃的な形だった。この形を突き詰めるためにシステムを約1年間使い続けてきた。

「ウイングバックが押し込まれるのは僕らとして本当によくないこと。(堂安)律とか(三笘)薫の特徴はそこの選手じゃない。相手が強かったら、割り切ってブロックを引けば良いと思う」

 基本は本大会でも4バックとの併用になる。3バックが“超攻撃型”というのは世界相手でも変わらない。負傷中の冨安健洋が戻ってくれば、昨年6月アジア2次予選シリア戦でスタートから起用した右から冨安健洋、中央に板倉滉、左が町田浩樹、または伊藤洋輝という屈指の守備力を誇る3バックが組める。3人プラス、ボランチの遠藤航で守りきり、残り6人で攻撃の厚みを出す。カタールW杯からさらに個に磨きをかけた攻撃陣がカギだ。

 なにより、予選を通してWBの選択肢が増えたことが大きい。三笘薫に代わって、前田大然や中村敬斗、右は堂安律に伊東純也。カタールW杯と違うところは、交代策を練ることができること。森保ジャパンは世界的に見てもこの「交代」をうまく戦術として組み込んでおり、例えば途中出場しても100%の力でやり通すことができる。所属クラブのイングランド1部リバプールで遠藤航がクローザーとして登場し、現地に受け入れられているのが象徴的だろう。日本代表では全員が遠藤と同じ振る舞いができる。

 必要なのは勝利のため、まずは4バックを基本としたいい“守備”が必要になる。そのうえで残り1年、3バックというオプションの精度を高めることができるのはアドバンテージだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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