森保監督が選手へ“要求” 史上最難関のサバイバルへ「かなり高いレベルに来てもらわないと」

当落戦場の選手たちの奮起に期待【写真:徳原隆元】
当落戦場の選手たちの奮起に期待【写真:徳原隆元】

21日に記者会見を実施

 森保一監督率いる日本代表(FIFAランキング15位)は、3月20日に2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第7戦でバーレーン(同81位)と対戦し2-0の勝利を収め史上最速でW杯出場を決めた。21日に千葉県内で記者会見を実施し、出席した森保監督は「かなり高いレベルに来てもらわなければ、チャンスもつかみ取れない」と激しい競争について口にした。

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 日本はバーレーン戦前までで6試合を終え5勝1分の勝ち点16を獲得し独走状態。他会場の結果によりドロー以上でも突破が決まる条件で、後半に途中出場の鎌田大地が先制弾。さらに終了間際には久保建英が個人技からゴールを決めて2-0と勝利した。

 史上最速でW杯出場を決めた歓喜の翌日には千葉県内で記者会見を実施。森保監督、主将の遠藤航、日本サッカー協会会長の宮本恒靖氏、チームダイレクターの山本昌邦氏が登壇した。

 会見の終盤には今後のチーム編成について「2チーム3チーム分作れるぐらい選手層を厚くしていきたい」と語り、「スタメンでもすべての選手が出場できる、途中から出ても試合を決める、試合の締めに、試合をコントロールする等々その局面にあったプレーをしてもらえる、かつチームのギアをさらに上げるという同等レベルの選手をチーム作りの中で増やしていく」と方針を明かした。

「ただ試しすぎて大切にしなきゃいけない、チームの根幹の部分を失わないようにそこは大切なところをこれまでやってきたことを積み上げていけるっていうことが大切ですので、その積み上げの中でできるチャレンジということで、選手たちを選んでいきたいと思います」と、ブレてはいけない部分があり、ベースの選手はいるので、それ以外の試せる選手を変えながらやっていくと言及した。

史上最速でW杯を決めた日本は歴代最高クラス

 選手選考について、この3月シリーズではFW古橋亨梧が招集メンバーには選ばれたものの、バーレーン戦ではベンチ外に。逆に追加招集で約2年ぶりの代表招集となったFW町野修斗がメンバーに入り、後半終盤に途中から出場して惜しいプレーも見せた。

 森保監督は会見で「(選手を試すのは)どの程度できるかはわからない。代表はやはり与えられるものじゃなくて自分たちで掴み取るものなので、もちろん経験値の低い人たちにはチャンスを与えるということしないといけないと思いますが、かなり高いレベルに来てもらなければ、そのチャンスもつかみ取れないというところも、選手たちの活躍に期待したいと思います」と語った。

 代表にはもちろん高レベルの競争が待ち受けているが、まずは招集という「スタートライン」に立つのも難しく簡単ではない。

 森保監督はもっと選手層を厚くしたいと語ったが、現段階でも歴代最高クラスのレベルの高さであり、そのメンバーを元に史上最速でW杯出場を決めたのだ。それでも監督や選手が口々に「W杯優勝」を目標に掲げているだけに、さらなるレベルアップが必要なのは間違いない。

(FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi)



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