圧巻60m超ロングキック「狙っていこうと」 今季初出場…決勝ゴール直結の一振り「成果が出て良かった」

GK波多野の60m超ロングキックがPK獲得につながった
J1のFC東京は3月20日、ルヴァンカップ1回戦でJ3奈良クラブと敵地で対戦し、1-0で勝利。MF安斎颯馬が決めた決勝PK弾により、2回戦へ駒を進めた。この試合で唯一の得点を導くきっかけとなったのがGK波多野豪の超ロングキックだった。
この試合のポゼッション率は奈良が47%、FC東京が53%と、ほぼ五分五分だったものの、奈良が押し込む時間帯が多かった。そのなかで、波多野は4つのセーブを記録しゴールに鍵をかけ、持ち前のロングキックからFW佐藤恵允のPK奪取につながる重要な1本のキックを通した。
「個人で練習もしましたし、あそこは狙っていこうと思ってたので、そういったところは狙い続けて良かった」と、狙いどおりの60m超えロングパスだった。そして、「成果が出て良かったと思いますし、監督からも『アシスト目指してくれ』というふうには言われてますし、アシストできれば良かったですけど」と数字に残る”アシスト”への意欲をみせた。
リーグ戦ではGK野澤大志ブランドンがこれまで全6試合に出場しており、波多野はベンチから試合を見る時間が多い。そのなかで、大事にしているマインドを話してくれた。
「僕自身も、試合に出る気で今シーズンも挑んでますし、準備してきてますし、練習もしてるんで。そういった環境を自分で作らないといけないし、練習から試合を想定しながら、試合に出てやるって気持ちでやってますし、本当にそういう環境を自分で作っていけたらなと思います」
最後は「這い上がっていけたらなと思います」と締め括った波多野。セービングだけではなく、攻撃に直結する持ち前のキックにも注目だ。
page1 page2