英記者が指摘「期待外れ」 鮮烈弾の久保建英を絶賛「最高」…バーレーン戦先発11人を採点

バーレーン戦で完封勝利、先発11人を英記者採点
森保一監督率いる日本代表(FIFAランキング15位)は3月20日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第7戦でバーレーン(同81位)と対戦し2-0の勝利を収めた。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合の先発メンバー11人を採点する。
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日本代表のバーレーン戦出場メンバー採点(10点満点)
<GK>
■鈴木彩艶 6点
比較的静かな夜を過ごしたが、自身の不用意なミスからバーレーンが同点とするチャンスを与える場面も。幸い、相手が決定機を逃したために事なきを得たが、集中力を欠いていた可能性がある。
<DF>
■板倉 滉 6点
試合の序盤こそ仕事が多かったが、試合が進んでバーレーンが攻撃よりも守備に重きを置くようになったこともあり、やるべきことは少なくなっていった。典型的な力強いパフォーマンスだった。
■瀬古歩夢 6点
サムライブルーとして5試合目の出番だったが、堅実な働き。レギュラーの谷口彰悟や町田浩樹の不在をしっかりと埋めた。
■伊藤洋輝 6.5点
バーレーンの守備をこじ開けた際の起点となった。上田綺世に縦パスを送り、久保建英と鎌田大地がフリーになった。彼の周りの選手と同様に、守備は堅実にこなすだけで良かった。
<MF/FW>
■堂安 律 6点
森保ジャパンの右サイドで起用されたが、いつもの切れ味鋭い突破や推進力は影を潜めた。後半に伊東純也との交代でピッチを下がったのも妥当な内容だった。
■遠藤 航 7点
キャプテンとして万全の出来。序盤のゴールが反則で取り消されたのは不運だったが、圧倒的だった久保ともいい連係を見せていた。
■守田英正 6.5点
ハーフタイムで田中碧と交代したのはやや意外だったが、このスポルティングのMFは前半、運動豊富な普段通りのパフォーマンスを見せた。相手のディフェンスラインを突破し、ペナルティーエリア内で存在感を示していた。
■三笘 薫 6.5点
推進力や突破のシーンは少なかったが、それでもバーレーンに脅威を与えていた。日本が試合を優位に進めるなかで、相手のDFを釘付けにしていた。
■久保建英 9点
レアル・ソシエダの男が日本代表で見せた最高のパフォーマンスの1つで、あらゆることをこなしていた。鎌田の先制点をアシストしたことや、自ら2点目を決めたことだけでなく、試合全体を通して日本のベストプレーヤーだった。
■南野拓実 5.5点
日本の攻撃は彼の足元で止まることが多かった。期待外れの出来で、より効果的だった鎌田と交代することに。もっと試合に影響を与える必要があった。
■上田綺世 7点
先発に返り咲いた。フィジカルを生かしたポストプレーが効果的で、森保監督にとってのファーストチョイスである理由を証明した。彼のプレーが久保と鎌田が絡んだ先制点を演出した。
(マイケル・チャーチ/Michael Church)

マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。