森保ジャパンW杯本大会の推奨布陣 “水をも漏らさない”4人構えの「世界仕様4-5-1」

日本代表の4バックシステムを考察する【画像:FOOTBALL ZONE編集部 】
日本代表の4バックシステムを考察する【画像:FOOTBALL ZONE編集部 】

昨年のシリア戦で実現した“水を漏らさない”4バック

 日本代表はバーレーンに勝利し、2026年北中米ワールドカップ(W杯)出場を決めた。森保一監督は「アジアと世界はつながってはいるが、分けて考えています」と世界仕様の戦い方を採用することを示唆。FOOTBALL ZONE編集部が、どこよりも早く本大会の布陣を考察した。

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 森保監督は「究極は我々が強くなれば、攻撃的にでも守備的にでも、色んな戦い方ができれば、世界もアジアもないということは根幹に持っている」と理想を語ったうえで、「世界の強豪と戦う時にはボールを保持する時間が短くなって戦い方の違いが出てくる」と対アジアの攻撃的3バックから変化することを示唆している。

 W杯優勝を目標に掲げる指揮官の理想に近いのは、昨年6月のシリア戦で後半に試した4バックだと考える。左から188センチの伊藤洋輝、190センチの町田浩樹、188センチの板倉滉、187センチの冨安健洋のCB(センターバック)タイプが4枚並んだ布陣。高さに加え、機動力も兼ね備えており、“水をも漏らさらない”鉄壁守備が可能になる。またサッカーIQが高い冨安がサイドバックにいることで、相手や試合展開によってシステムを可変し、柔軟な戦い方が可能になる。

 この場合は4-5-1を選択。遠藤航と守田英正の鉄板コンビに、2列目は左から三笘薫、南野拓実、堂安律を並べる。3人ともアタッカーとしての能力が優れているだけでなく、守備の献身性を備えている点も共通している。前線は上田綺世が軸だが、強豪相手では前田大然を推したい。前田の爆速プレスの効果はカタールW杯でも立証済み。今季はセルティックでもゴールを量産するなど得点力も向上した。高さとスピードを持つDF陣がラインを高く設定し、陣形をコンパクトに保ったうえで、高い位置でボールを奪ってショートカウンターを繰り出す――。森保ジャパンが磨いてきた「いい守備からいい攻撃」を体現しやすい布陣だと考える。

 唯一にして最大の課題は、“冨安ありき”の布陣であるということ。膝を手術し、復帰は年末とも言われており、トップパフォーマンスに戻るかは未知数。右サイドバック(SB)は菅原由勢ら攻撃型は多いが、4バックを採用するには確かな守備力が必須。フランス1部スタッド・ランスでプレーする関根大輝の成長や、イングランド2部ルートン・タウンで負傷が続いている橋岡大樹の復活に期待したい。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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