森保J、バーレーン戦“陰のMVP”は? 得点者2人は満点評価…出場全16選手「パフォーマンス査定」

バーレーン戦に出場した16選手を5段階で査定【写真:徳原隆元】
バーレーン戦に出場した16選手を5段階で査定【写真:徳原隆元】

バーレーン戦の出場メンバー16選手を5段階査定

 森保一監督率いる日本代表(FIFAランキング15位)は3月20日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でバーレーン(同ランク81位)と対戦し2-0で勝利し、史上最速でW杯出場を決めた。チーム全体的にパフォーマンスは良くも0-0で折り返したが、後半に途中出場の鎌田大地が決勝点を奪い、さらに久保建英がダメ押しとなる個人技弾で勝利を飾った。

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 ここでは各選手たちのパフォーマンスを振り返るべく、出場16選手を5段階評価(最高が5つ星★★★★★)で査定する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小西優介)

   ◇   ◇   ◇   

<GK>
■鈴木彩艶(パルマ)=★★★★☆
 被シュートは7本も枠内は1本のみで守備での出番はほぼなし。ビルドアップでは特にプレッシャーもかけられてなかったため、無難につないだ。後半には久保への絶妙パスも見せた。

<DF>
■板倉滉(ボルシアMG)=★★★★☆
 ビルドアップシーンでは、相手サイドの裏へ何度もロングパスを通しチャンスへとつなげた。空中戦でもほぼ相手FWを完封し、クリーンシート勝利に大きく貢献した。

■伊藤洋輝(バイエルン)=★★★☆☆
 9か月ぶり代表復帰で無難の出来。後半終盤のクロスには決死のブロックでピンチをしのいだ。上田への縦パスで決勝弾の起点となったが、ビルドアップや攻撃の部分でもっと起点になれれば。

■瀬古歩夢(クラブ・チューリッヒ)=★★★☆☆
 競り合いでは相手シャドーやFWと競り勝つシーンも見せたが、後半には裏を取られピンチになる場面も。うしろから楔パスなどで攻撃の起点になれるようになればスタメンも安泰となるか。

<MF>
■守田英正(スポルティング)=★★★☆☆(→ハーフタイムOUT)
 負傷から復帰したばかりということもあり、コンディション不良はイマイチでいつものゴール前の飛び出しがなかった。それでも前半決定機となった三笘へのスルーパスはさすがの一言だった。

■遠藤航(リバプール)=★★★★☆
 キャプテンは今日も通常運転。クラブでは“クローザー”も、代表では鉄板のボールハンターに。少ない相手の攻撃を中盤の底で芽を摘んだ。1か月以上ぶりのフル出場を感じさせない出来ではあった。

POTMにも選出された久保建英【写真:徳原隆元】
POTMにも選出された久保建英【写真:徳原隆元】

得点の久保、鎌田は満点評価

■南野拓実(ASモナコ)=★★★☆☆(→後半18分OUT)
 前半は左サイドから降りてリンクマンとして躍動。要所で2列目から相手DFの裏に飛び出しチャンスを迎えるも、トラップを上手くできずにシュートまでいけなかった。

■堂安律(フライブルク)=★★★★☆(→後半18分OUT)
 攻撃では久保とともにサイド攻撃の起点に。右WBとして守備では一切サポらずにボール奪取する場面も。得点には絡めなかったが、次戦以降に期待したい。

■三笘薫(ブライトン)=★★★☆☆(→後半31分OUT)
 要所で好プレーも、ボールを持つと2枚は付いてきて、お得意のドリブル突破はほぼ見られず。それでも右足アウトサイドで際どいクロスの供給を見せた。守田からパスを受け迎えた前半の決定機は最低でも枠に飛ばしたかった。

■久保建英(レアル・ソシエダ)=★★★★★
 前半からサイドや、ポケットでボールを受けて相手の驚異になった。先制点では裏抜けから鎌田へ華麗なアシスト。さらに終盤にはショートコーナーからそのまま左足で突き刺した。圧巻の出来。

■田中碧(リーズ)=★★★☆☆(→ハーフタイムIN)
 守田に代わり後半頭から登場。いつものゴール前への飛び出しはなかったものの、リードしたチームに落ち着きをもたらした。スタメン奪取に向けてのアピールはまだまだ必要か。

■伊東純也(スタッド・ランス)=★★★☆☆(→後半18分IN)
 右サイドからお得意のアーリークロスを何度か入れるも、ゴール前には合わず。それでもショートコーナーでは久保の個人技弾をアシストとおまけ付き。

■鎌田大地(クリスタルパレス)=★★★★★(→後半18分IN)
 投入から3分で決定的な仕事をやり遂げた。久保からパスを受けるとあえてバウンドさせる技ありの一撃。それ以外でもチームの潤滑油となり、違ったテンポをもたらした。久保と並び圧巻の出来。

■中村敬斗(スタッド・ランス)=★★★☆☆(→後半31分IN)
 いつも通り左サイドからドリブルで何度も仕掛けてクロスを供給。得点にはつながらなかったがいいプレーを披露。サウジアラビア戦ではスタメン期待。

<FW>
■上田綺世(フェイエノールト)=★★★★☆(→後半41分OUT)
 得点こそなかったが、何度もロングボールを収め攻撃の起点になった。決勝点につながった反転からの久保へのスルーパスは完璧だった。決定的な仕事をこなせるようになれば、代表のエースとなれる。得点した鎌田、久保に次ぐ陰のMVP。

■町野修斗(キール)=※出場時間短く採点なし(→後半41分IN)
 投入直後には競り合いに勝ち、裏抜けからチャンスシーンも。次戦に期待。

(FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi)

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