森保ジャパン「最終予選MVP」選出 史上最速W杯切符に貢献…「不可欠」印象づけた立役者

最終予選で招集された35人のパフォーマンスをチェック【写真:徳原隆元】
最終予選で招集された35人のパフォーマンスをチェック【写真:徳原隆元】

「FOOTBALL ZONE」による最終予選MVPを選出

 森保一監督率いる日本代表は3月20日、史上最速で北中米ワールドカップ(W杯)切符をつかみ取った。ホームで行われたアジア最終予選バーレーン戦に2-0で勝利して、グループCの2位以上が決定。6勝1分けの無敗、7戦目で決めた。これまでの7大会では苦戦を強いられてきた最終予選だが、今大会で日本はアジアを無双。35人が招集された最終予選の“通信簿”として「FOOTBALL ZONE」的MVPを選出する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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   ◇   ◇   ◇

【GK=3人】
大迫敬介(サンフレッチェ広島)=出場なし
谷晃生(FC町田ゼルビア)=出場なし
鈴木彩艶(パルマ/イタリア)=先発:7試合

 GKでは鈴木彩艶の安定感が増し、大きな成長を遂げたことが大きい。大会2失点でいずれも失点シーンでは鈴木の責任を問えないだろう。昨年1~2月のアジアカップで本格的に守護神へと抜擢されたが、そこから所属のイタリアでも主力として経験を積み、よりスケールが増した。文句なしの活躍だった。

【DF=12人】
長友佑都(FC東京)=出場なし
谷口彰悟(シント=トロイデン/ベルギー)=先発:4試合
板倉 滉(ボルシアMG/ドイツ)=先発:7試合/1得点
中山雄太(FC町田ゼルビア)=出場なし
町田浩樹(ユニオン・サンジロワーズ/ベルギー)=先発:6試合
伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ)=先発:1試合
橋岡大樹(ルートン・タウン/イングランド)=先発:1試合/途中:1試合
瀬古歩夢(グラス・ホッパー/スイス)=先発:2試合
菅原由勢(サウサンプトン/イングランド)=途中:1試合/1得点
望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)=出場なし
関根大輝(スタッド・ランス/フランス)=出場なし
高井幸大(川崎フロンターレ)=途中:1試合

 3月シリーズは負傷により招集されていないが、町田浩樹の成長には目を見張るものがあった。3バックの左で三笘薫との連係、一発のパスで局面を変えたり、もちろん守備でも1対1の強さ、カウンターに対するリスクヘッジなど核となっていた。伊藤洋輝が復帰したが、これから4バックに挑戦した際など、町田はかなり重要なピースになってくるだろう。

攻撃陣は誰が入ってもゴールに直結するプレーを見せた【写真:徳原隆元】
攻撃陣は誰が入ってもゴールに直結するプレーを見せた【写真:徳原隆元】

ラストにMVP発表…攻撃陣は数字で圧倒

【MF/FW=20人】
遠藤 航(リバプール/イングランド)=先発:6試合/1得点
伊東純也(スタッド・ランス/フランス)=先発:1試合/途中:6試合/1得点
浅野拓磨(マジョルカ/スペイン)=途中:1試合
南野拓実(ASモナコ/フランス)=先発:7試合/3得点
古橋亨梧(スタッド・レンヌ/フランス)=途中:1試合
守田英正(スポルティング/ポルトガル)=先発:6試合/3得点
大橋祐紀(ブラックバーン/イングランド)=途中:1試合
鎌田大地(クリスタル・パレス/イングランド)=先発:3試合/途中:3試合/2得点
三笘 薫(ブライトン/イングランド)=先発:6試合/途中:1試合/1得点
小川航基(NECナイメヘン/オランダ)=先発:2試合/途中:4試合/4得点
前田大然(セルティック/スコットランド)=途中:4試合/1得点
旗手怜央(セルティック/スコットランド)=途中:1試合
堂安 律(フライブルク/ドイツ)=先発:6試合
上田綺世(フェイエノールト/オランダ)=先発:5試合/2得点
田中 碧(リーズ/イングランド)=先発:2試合/途中:2試合
町野修斗(キール/ドイツ)=途中:1試合
中村敬斗(スタッド・ランス/フランス)=先発:1試合/途中:4試合
久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)=先発:4試合/途中:2試合/2得点
細谷真大(柏レイソル)=出場なし
藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン/ベルギー)=出場なし

 1トップでエース上田綺世と今回は負傷で不在の小川航基、強力な二枚看板が誕生したことは大きな収穫。数字で見ても、小川の4ゴール、上田の2ゴールが牽引した。絶対的な信頼を感じさせたのが南野拓実。3得点の決定力、シャドーの“相棒”を生かす黒子的な役割、前線からの守備と貢献度がかなり高かった。30歳になった南野が遂げた復活、これは簡単なものではない。

 このなかで、MVPを捧げたいのが守田英正。大会を通して、まさに「攻守の要」だった。遠藤航が体調不良で不在の時も試行錯誤してチームをまとめていた。ボックス内に入ってフィニッシュに関わって3得点。「なんでもできる」選手を印象付けた大会となった。遠藤や田中碧、2人の存在もあってこそだが、守田の発信力含めて改めて不可欠な存在だと印象付けた。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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