久保のJ最年少得点に「バルサは何を思う」 レアル寄り現地紙「元カンテラーノ日本人のゴラッソ」
動画付きで紹介「クボは偉大なゴールを記録した」
U-20日本代表FW久保建英(FC東京U-18)は15日に行われたJ3リーグ第5節セレッソ大阪U-23戦でJリーグ史上最年少記録となるゴールを決めた。各国メディアが大きく報じるなか、スペイン紙「AS」は「バルサは何を思う」との言葉付きで紹介している。
久保はC大阪U-23戦の前半38分にペナルティーエリア左で相手を背負いながらも鋭いターンを見せると、ドリブル突破で3人を置き去りにするやいなや得意の左足でシュート。相手GKの反応も届かない豪快な一撃でゴールネットを揺さぶった。
15歳11カ月10日で決めた久保のゴールは、森本貴幸(現川崎フロンターレ)の15歳11カ月28日を更新するものとなった。これはバルセロナを基幹とする「スポルト」紙だけでなく、ドイツ最大級のスポーツ紙「ビルト」も「日本のメッシ」として大きく扱われている。
そのなかでマドリードを本拠とし、レアル寄りの「AS」紙も電子版で久保のJリーグ公式戦初ゴールの様子を扱っている。「以前バルサのカンテラーノ(下部組織)に所属していた男、タケフサ・クボは日本のJリーグで史上最年少となる、偉大なゴールを記録した」と絶賛。その動画付き記事のタイトルは「バルサは何を思う:元カンテラーノ日本人のゴラッソ」と記されている。
バルサは2014年に18歳未満の選手に関する移籍協定に抵触したとして、FIFA(国際サッカー連盟)から移籍禁止処分に加え、久保やU-20韓国代表FWイ・サンウら下部組織の選手に公式戦出場禁止処分が科され、久保は帰国を余儀なくされた経緯がある。バルセロナの宿敵レアル・マドリード、そして2強に次ぐ存在であるアトレチコ・マドリードがあるスペインの首都からも注目されているのは確かだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images