欧州の小さな町で「日本よりめっちゃ声をかけられる」 “守備の国”で成長「落ち着いてできる」

日本代表の鈴木彩艶【写真:徳原隆元】
日本代表の鈴木彩艶【写真:徳原隆元】

GK鈴木彩艶が明かす現地イタリアでの扱い

 日本代表は3月20日に2026年北中米共催ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第7戦でバーレーンと戦う。埼玉スタジアムで勝利すれば出場権獲得の一戦に、地元出身GK鈴木彩艶は「決めるチャンスがあるのは非常に素晴らしい」と話す。そして、今季からプレーするイタリア1部セリエAのパルマでの生活について「日本よりもスーパーに行くとめっちゃ声をかけられる」と笑った。

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 鈴木は2023年夏に浦和レッズからベルギー1部シント・トロイデンに移籍すると、1シーズンのプレーを経てパルマへ移籍。そして開幕からレギュラーを掴み奮闘している。かつて元イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンや元日本代表MF中田英寿がプレーしたことでも知られる名門だが、今季はセリエBからの昇格組とあり、残留争いの際どい戦いを続けている。

 そうした渦中にある鈴木だが、“守備の国”とも言われるイタリアでの指導について「準備のところを常に言われている。それがセーブやクロス対応につながるので、その準備が良くなっていると思う。試合数をこなして、自分としては落ち着いてできるようになったのは大きいと思う」と話した。

 名産の生ハムでも知られるイタリア中部の小都市での生活について「日本よりもスーパーに行くとめっちゃ声をかけられる。パルマは小さい町だし、日本以上にサッカーを知っている人が多い」と笑う。辛辣さと称賛の落差が激しいイタリアメディアについても「ニュースを見ていれば自然と目に入るけど、イタリアらしいなと。厳しいことを言われることもあれば、すごく褒めてくれることもある」と、余裕を見せながら受け止めた。

 昨年1月のアジアカップではミスもあり大きな批判を受けた鈴木だが、「自分としては毎試合、気持ちをリセットしてプレーできていると思う。まだ結果を出せたわけではないので、明日を終えて大きなW杯の出場権の獲得を成し遂げたい。そのうえで、これまでやってきたことを落ち着いて発揮するのが大事だと思うので、これまでの経験を生かしたい」と話す。

 さいたま市出身で、小学生年代から埼玉スタジアムをホームとする浦和レッズの下部組織、トップチームとプレーをしてきた。それだけに「この埼玉スタジアムでアジア予選を戦っているのは小さいころから見ていた。明日、決めるチャンスがあるのは非常に素晴らしいけど、目の前の試合に勝てるようにやっていきたい」と、地元での出場権獲得への思いを言葉にしていた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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