久保建英の叫び「なんで試合に出られないんだ」 3年前の胸中吐露、控えから主力へ「いい選手になった」

日本代表への思いを口にした久保建英【写真:徳原隆元】
日本代表への思いを口にした久保建英【写真:徳原隆元】

久保建英が3年前のW杯最終予選を回顧

 日本代表MF久保建英が3月18日、千葉県内で北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選バーレーン戦(20日=埼玉)に向けた練習に合流した。この日に全員が集合し、冒頭15分が公開されたトレーニングではFW前田大然とDF長友佑都が別メニューで調整。前回の最終予選では「全然納得していなかった」というが、その悔しさを糧に日本代表でも成長を遂げた。当時の素直な気持ちを吐露しつつも、3年の時を経て「幼稚さ、幼さは抜けていい選手になった」と自信を口にした。

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 3年前、当時20歳だった久保はベンチから戦況を見守った。2022年3月24日、カタールW杯アジア最終予選オーストラリア戦。均衡した0-0のスコアからヒーローになったのはMF三笘薫だった。後半39分から出場してあっという間に2ゴール。日本代表のW杯切符を手繰り寄せた。

「前回のW杯前あんまり覚えていない。あんまり覚えていないですけど、いい思い出はあまりなかったかなとは個人的には思います」

 当時はスペイン1部マジョルカでプレー。日本代表には初招集から3年の月日が経とうとしていた。だが、なかなか主力というポジションをつかみ取れず、大一番のオーストラリア戦では出番なし。ベンチでW杯切符獲得の瞬間に立ち会った。

「嬉しかったけど。納得しているか、納得していないかで言われたら、全然納得していなかった。その時は20歳くらいで、(スペインで)出ている時も結構あったので、そんな中、ヨーロッパの、ラ・リーガで出られていて、なんで(日本代表の)試合に出られないんだと思っていました。素直な気持ちを言うと。そこから選手として成長した部分もあるので、今はそんな他人を羨ましいと思う必要はなくなった。自分の実力は分かっているつもりなので幼稚さ、幼さは抜けて、いい選手になったかなと思います」

 カタールW杯が近づいてくるなかで、序列が上がらない。この年の6月、21歳の誕生日では「少し焦りが出た。嫌でも自分の立ち位置が見えてきたからこその焦り」と、素直な思いを口にしていた。

 一方でスペインではレアル・ソシエダに活躍の場を移した。着実にイチ選手として経験も、ゴールも、周囲からの信頼も得て、精神的も大きな成長を遂げた。

「今試合にも出られるようになって、それで満足しているかと言われたら、全然満足していないんですけど。チームの一員だと感じられている感覚はあります」

 勝てば史上最速でW杯出場権を獲得できる。確実に言えるのは久保が必要不可欠だということ。バーレーンに勝って、必ず切符をつかみ取る。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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