試合後の記者に依頼「データください」 何色だと好調?…逸材23歳のトレードマーク事情

湘南・畑大雅のヘアバンド「じゃあ今後はオレンジを付け続けようかな」
湘南ベルマーレは3月16日に行われたJ1第6節でヴィッセル神戸に敗れ、今季のリーグ戦で初の黒星を付けられた。後半はJ1で2連覇している相手を圧倒したものの、前半に神戸の新加入FWエリキに決められた2点が響くこととなった。それでも昨年の最終節で0-3と完敗した試合とは、大きく違ったゲームになった。そんななかで存在感を見せた選手の一人が、リーグ戦初アシストを決めた左サイドバックのDF畑大雅だった。
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後半6分、畑は左サイドでボールを受けると縦に仕掛けてクロスを入れる。これをFWルキアンがヘッドでゴールに決めて1点差に追い上げた。その後も畑は持ち前の攻撃力を見せ、中央にカットインして放ったシュートがDFに当たってポストを叩くなど、見せ場を作ったがあと一歩、勝ち点獲得には届かなかった。
そんな畑だが試合中はヘアバンドを付けてプレーしている。神戸戦では前半は黒を付けていたが、後半はオレンジと色が変わっていた。後半は風上に立ったこともあったが、何か気分転換をしたなどの意図があって、よりアグレッシブになったプレーにも影響があったのかと、その理由を聞いた。
湘南のチームカラーは緑と青だが、ユニフォームに合わせた黄緑ではなく、黒のヘアバンドをしていた理由については「(黄緑は)結構、みんなから不評で。『それなら青の方が合う』って言われるんですよね」と苦笑いし、「今日、黒だったのはあれだけ生地が薄いんです。今日は雨が降る予報だったので、結構雨が降ったら重くなるかなと思って最初は黒をつけたのですが、意外とそんなことはなくて、後半はオレンジにしました」とその理由を明かした。
ヘアバンドを変えることについては「特に深い意味はないですが、ロッカールームに置いておくと、パッとマネージャーに持っていかれてそのまま洗濯されることもあるので。それで前半と後半で違うものになることもあります」と、ロッカー内で常に目を光らせているスタッフの存在を理由に挙げた。
ちなみに畑は10本以上のヘアバンドを所有しているという。「試合に持っていくのは大体4本ですね。色は、そのときの気分で決めます。オレンジ、白、黒、青、黄緑、ピンク、ラインの入った白と緑、ラインの入った黒と金。あと、ちょっと薄い赤とか、複数持っているものもありますね」と、その内訳も教えてくれた。
湘南の番記者に「オレンジのときは調子が良いことが多い気がする」と指摘されると、「本当ですか!? じゃあ今後はオレンジを付け続けようかな。今度、何色のときに調子が良くてチームが勝っていたか、データを取っておいてください」と、昨季リーグ戦30試合で4得点5アシストを記録し、さらなる飛躍が期待される攻撃的サイドバックは冗談交じりに依頼もしていた。