衝撃の技あり“ニア上”弾は「ご褒美」 23歳アタッカーが救世主、J名門がようやくつかんだ初勝利

植中朝日がG大阪戦で豪快ゴールを決めた【写真:Noriko NAGANO】
植中朝日がG大阪戦で豪快ゴールを決めた【写真:Noriko NAGANO】

植中朝日がガンバ大阪戦で豪快ゴールを決めた

 横浜F・マリノスは3月16日、J1リーグ第6節ガンバ大阪戦で2-0の勝利をおさめ、今季初白星を飾った。FW植中朝日が豪快なスーパーミドル弾を突き刺し、2試合連続ゴール。23歳の若きアタッカーがチームにとって重要な2点目を挙げた。勝利を決定づける一撃に植中は「ご褒美」と振り返った。

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 入る――。植中が振り抜いた瞬間、一瞬静寂に包まれたスタジアムにはそんな雰囲気が漂った。1-0でリードする後半30分、FWアンデルソン・ロペス、FW遠野大弥とつないで抜け出した植中がペナルティーエリア付近で左足一閃。ニア上にズドンと刺さったゴールでチームの勝利を引き寄せた。

「相手に持たれるシーンだったり、自分たちの守備を剥がされてシュートまでいかれるシーンはありましたけど、パギくん(朴圭一)中心にしっかり我慢強くゼロでいっていたことがすべてだと思う。自分も守備で走っていたので、そのご褒美が出たゴールかなと思う」

 攻守に貢献した。序盤からペースを相手に握られたが、最後の最後まで全員が身体を張った。それでも前半に遠野もスーパーゴールで先制点を挙げた。ここまで4試合で未勝利。AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)では勝利できていたが、リーグ戦では大きな大きな1勝だった。

「ここで勝つのと負けるのでは本当に全然違った。今日勝ちたいと思っていた。今シーズン勝てていなかったことでこれ以上、上に差をつけられないためにも食らいついていくためにはホームで負けないことが大事だった」

 植中は安堵の表情を見せた。この一撃を力に、ここから逆襲に始まりだ。

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