昨季王者の神戸、5試合目でやっと今季初勝利 ACLE敗退ショックも…新加入エリキ2得点

エリキの2ゴールで神戸が湘南に勝利【写真:徳原隆元】
エリキの2ゴールで神戸が湘南に勝利【写真:徳原隆元】

リーグ戦未勝利だった神戸はアウェーで湘南と対戦し、2-1で勝利した

 J1は3月16日に第6節を各地で行ない、レモンガススタジアム平塚では2位の湘南ベルマーレと昨シーズン王者のヴィッセル神戸が対戦した。神戸はここまでリーグ戦未勝利。さらに12日のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ラウンド16第2戦で光州に延長戦の末に0-3で敗れ、アジア王者を目指す大会を敗退したばかりだった。失意のなかで迎えた一戦だったが、5日に加入したばかりのFWエリキが大活躍。前半に2ゴールを挙げると、後半の湘南の反撃を1点に抑えて5試合目で嬉しい今季初勝利を挙げた。

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 立ち上がりから両チームとも強風に苦しめられて、なかなかゲームが落ち着かない。それでも前半24分、加入後初のリーグ戦先発となったエリキがセットプレーからのこぼれ球を右足のボレーシュートで合わせる。DFに当たったボールは右ポストを叩いてゴールラインを割り、神戸が先制した。

 今季のリーグ戦で初めて先制した神戸は、前半37分にもエリキがMF宮代大聖のスルーパスから最終ラインの裏を取る。スピードに乗ったブラジル人ストライカーは、飛び出してきたGK上福元直人の頭上を抜いてゴールを決め、リードを2点に広げた。このまま神戸が前半を2点リードで折り返す。

 後半に入ると風上に立った湘南が盛り返す。後半6分、左サイドからDF畑大雅がクロスを上げる。これを今季初先発のFWルキアンがゴールに叩き込み、1点差に詰め寄った。

 前線に基準点を作りたい神戸は、後半12分にベンチスタートだったFW大迫勇也をピッチに送り出す。2024年と2025年のJ1年間最優秀選手と2023年のJ2年間最優秀選手が前線に並ぶ形になった神戸だが、強い逆風でロングボールが戻されることもあり攻撃の形がつくれない。逆に湘南は攻め続けるものの後半22分に畑のシュートをDFがブロックしたボールが左ポストを叩くなど、同点に追いつくことができなかった。

 神戸は後半、ほとんどチャンスを作ることができなかったが、前半のエリキの2点を守り切り2-1で勝利。ACLE敗退のショックも残るなかで、2連覇中のJリーグで今季初勝利を挙げた。

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