浦和に立ちはだかる“常勝軍団” 今季初の連勝へ臨戦体制「キックオフ前のロッカーで勝敗が決まる」

スコルジャ監督が“オリジナル10”対戦となる鹿島との試合に言及
浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は3月14日に定例のオンライン会見を実施。激闘が予想される16日のリーグ第5節・鹿島アントラーズ戦に向け「このような試合は、キックオフ前のロッカーで勝敗が決まると思う」と話す。
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ともに「オリジナル10」と呼ばれる1993年のJリーグ創設メンバーの激突は、これまで双方のクラブ初タイトルのゲームで対戦相手であり、直接対決で相手のリーグ優勝を阻止したこともあることなど多くの因縁を生んできた。サポーター同士の関係もまたピリッとしたもので、どちらのホームゲームでもスタジアムの空気感はほかのカードと少し違ったものになる。今季ここまで鹿島が4勝1敗で首位に立ち浦和は1勝2分2敗と苦しむが、ここ3年のリーグ6試合全てが引き分けだったように、双方のチーム状態とはあまり関係のない試合になることが多い。
そのゲームについてスコルジャ監督は「鹿島は多彩な攻撃を仕掛けることができる。組織的にしっかり守りたい。鈴木優磨へのロングボールもそうだが、つなぐ場面に対する準備もしないといけない」とポイントに触れた。一方で「クラブにとってもサポーターにとっても、鹿島戦は多くの試合の内の1試合ではなく、特別な試合になる。選手1人1人がそれを認識して臨むことが必要だろう」と想定している。
「鹿島は浦和にとって大きなライバルであり、彼らのホームで非常に好調な状態の彼らと戦うので難しさは上がっている。この試合では戦術的な部分やピッチ上の戦いはもちろん重要だが、それだけではなく期待感の高い中、プレッシャーを感じる中でプレーしないといけないので、心理的な部分やメンタル的な部分があると思う。試合の中では色々な時間帯があると思う。悪い時間帯こそ一丸になって戦い続けることが必要だ。そういったチャレンジに挑むためには、メンタルや心理面での準備も必要だろう」
そして「このような試合は、キックオフ前のロッカーで勝敗が決まると思う。バランス良く準備をしないといけない。しっかり戦う状態を作らないといけないが、やり過ぎも良くない。難しい時こそ落ち着いてプレーしないといけない。このような試合は(母国ポーランドでの)経験からも、美しいゲームになることはあまりない」と、より激しいバトルに対して適切な準備が必要だと話している。
指揮官は「チームには、この特別なライバルとの戦いは大きなチャンスだと話している。ここで連勝すればさらに自信をつけられるサポーターにも喜びを与えられる。それが今後への勢いをつけられるだろう」とも話した。苦しいスタートを切り、前節ファジアーノ岡山戦で初勝利を挙げた浦和が復活を印象付けるのか、それとも厳しい現状を再認識することになるのか。序盤のヤマ場とも言えるゲームに、百戦錬磨のスコルジャ監督がどのようなアプローチで臨むのかが注目される。
(FOOTBALL ZONE編集部)