見逃さなかった一瞬…「思い切って打ってみようと」 J強豪を救った左足ゴラッソの舞台裏

佐々木旭がACLEで勝利に貢献
川崎フロンターレは3月11日に行われたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ラウンド16の第2戦で中国1部上海申花に4-0で勝利。2試合合計スコアを4-1として、ファイナルステージ進出を決めた。DF佐々木旭は「思い切って打ってみようと」と左足でのゴラッソを叩き込んだ。
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第1戦を0-1で落としていた川崎は、ホームでの第2戦に序盤から攻め立てた。しかし、なかなか先制点を挙げられない。そんななかで口火を切ったのが、右サイドバックで起用された佐々木だった。4バックの右に入っていた佐々木は、自陣でからのビルドアップに加わったあと、前進すると相手陣内でMF河原創からのロングパスを受ける。カットインして相手が寄せきれないなか、右足でボールをまたぎ、左足を振りぬいてGKのニアサイドを打ち抜いた。
このゴールで2試合合計スコアを同点にした川崎は、その後3得点して4-0で勝利した。この試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた佐々木は「平日のゲームでしたけど、素晴らしい雰囲気を作ってくれたサポーターの皆さんに感謝したいと思います。ゲームに出た選手も、出られなかった選手も全員がこのゲームにかける気持ち、ACLを獲るんだという強い気持ちが、今日のようなゲームを生んだと思いますし、目標はここから全部勝って優勝することだと思うので、遠いところでやりますが、一人でも多くの方に声援を送ってもらえたら僕たちの力になるので、継続してやっていけたらと思います」と、振り返った。
そしてチームがゴールを欲してたなかで決めた自身の先制点については「ボールが来た時に周りの選手がアクションをしてくれたので、自分の前があいたので、思い切って打ってみようと思ったら入りました」と、解説した。
先制点を挙げた佐々木は、後半18分にFWエリソンの2点目のゴールもアシストした。「(高井)幸大から良いボールが来て、相手も切り替えが間に合っていなかったですし、前が空いていたので運びながら、エリソンも良い動きをしてくれましたし、チームとしてもあの形は狙っている形でもあるので、良いボールがいってエリソンも決めてくれたので良かったと思います」と、チームの狙いがはまった得点だったと胸を張った。
この勝利でACLの準々決勝進出を決めたが、佐々木は「ACLという大会は、当たり前ですが毎年出られる大会ではありません。限られたチャンスのなか、しっかり予選突破できて、優勝するために今日の試合は勝たなければいけませんでした。全員の気持ちがこういう試合を生んだと思いますが、またリーグ戦、ACL関係なく、どの試合でもこういうゲームを続けていくことが大事だと思います」と、この日のパフォーマンスをチームが安定して出し続けていくことが必要だと語った。