神戸出身の香川、20年が経過した震災について「鮮明に覚えている」

「ああいうことは忘れてはいけない」

 日本代表の一員としてアジアカップに参加中のMF香川真司(ドルトムント)が17日、この日でちょうど20年が経過した阪神・淡路大震災について「あの瞬間というのは覚えているし、その後の被害も鮮明に覚えている」と振り返った。
 神戸市垂水区出身の香川は5歳の時に被災。1995年1月17日に発生した震災について、「明け方で寝ていましたね。自分はタンスがある部屋にいて、お父さんがタンスを押さえていた。自分の家はあまり被害はなかったけど、水道とかガスはなかなか復旧しなかったし、水くみもした。風呂も銭湯に行ったりした。すごく大変だったし、寒かったのを覚えている」と自身の経験談を語った。
 「ああいうことは忘れてはいけない」と話す香川。この日ノエビアスタジアム神戸での開催となった「阪神・淡路大震災20年 1.17チャリティーマッチ」についても「色々な人が一つになってサッカーから表現することは素晴らしいと思う。これからもチャリティーマッチとか続けていくことが大事だと思う」とし、被災から20年が経過した故郷について「復興した神戸は素晴らしい街だし、素晴らしい街であり続けてほしい」とエール。
 自身もアジアカップでチームの2連勝に貢献しており、「今は大会中なんで集中しているし、日本を盛り上げられるようにしたい」と故郷に雄姿を届けることを誓った。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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