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12歳で留学→MLSの異色のキャリア メッシからボール奪取の22歳日本人「本当にビックリ」

2023年12月にMLSドラフト1巡目でセントルイスシティSCに指名された
米メジャーリーグサッカー(MLS)のDCユナイテッドに所属するMF木島萌生(ほうせい)がオンライン取材に応じ、今後の目標を語った。2023年12月、MLSのドラフト1巡目でセントルイスシティSCから指名を受け、プロサッカー選手になった。今季はDCユナイテッドでプレーし、今月8日のカンザスシティ戦で初ゴールを挙げた22歳は「将来は日本代表のために貢献したい」と語った。
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大きな転機が訪れたのは11歳の時。米フロリダ州にある世界的に有名なスポーツアカデミー「IMGアカデミー」のサッカーキャンプに約1か月参加した。テニスのトッププレーヤー・錦織圭が同学校で育ったことを知ったのがきっかけだった。
「キャンプの後にIMGの方から『学校に通わないか』と声をかけられました。僕も行きたかったですし、家族や友達にも錦織選手は14歳から行ってるよと言われて、やっぱり行かなきゃかなと。それで12歳の時に通うようになりました。でも最初はプロになるという目標はまだ立ててなくて。歩くだけで練習も行けるし、学校も行けるし、というキャンパスなので、最初は本当に英語を学びながら学校の成績を上げることをメインにしていました」
サッカーをやりながら勉強に励む生活だったが、IMGに通い始めてから3年経った頃、同年代と切磋琢磨する中で「プロになりたい」という気持ちが芽生え始めた。ただ直接プロになるのではなく、まずは大学に進むことを目標にした。
「今のままでは足りないという考えを持っていて、まずは練習と勉強に励んでいい大学に入れるようにと思っていました。大学もいいオファーは少なく、ウェイクフォレスト大学に入らせていただいたんですけど、そこで一番成長できたと思っています」
日本代表でのプレーは「夢」
大学ではプレーと同時に試合の分析にも力を入れた。ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンを指揮していたジョゼップ・グアルディオラ監督が編み出した“戦術”の虜になった。
「中に入ってくる偽サイドバックが好きで。僕も大学では左サイドバックでプレーしていたので、サッカーを進化させる新しいアイデアに興奮しちゃって。どういう風にもっと選手として成長できるか、戦術的なところを見るようになりました」
考える力を身につけて成長を遂げると、2023年12月に行われたMLSのドラフトでは全体17番目でセントルイスシティSCから指名を受けた。昨季はMLSで18試合に出場して1得点。LAギャラクシーに所属する元日本代表DF吉田麻也やインテル・マイアミに所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシらと同じピッチに立った。
「吉田選手はユニホーム交換をさせて頂いてすごく嬉しかったですし、日本代表で活躍されていたのを見ていたので、すごく感動しました。メッシ選手はめちゃめちゃ上手かったですね。もちろん抜かれた時もありましたが、動きを読めてボールを取れた時があって、それはすごく自分でもビックリしました」
今季はDCユナイテッドに移籍し、ここまでリーグ戦は全3試合に出場し、1得点。幸先の良いスタートを切った。自身の持ち味を「ユーティリティー」と語る22歳は大きな目標を掲げる。
「自分はサイドバックやボランチ、トップ下もできますし、戦術的な所も勉強しているので、どんなシステムでもプレーできるのが強みだと思っています。今はまだまだですけど、日本代表はもちろん夢にもありますし、将来的にはチャンスがあれば、日本代表のために貢献したいと思っています」