ハリル監督がFC東京対浦和を視察も失望感露わ 表情曇らせ不満「もう少しやってほしい」
「たくさんの候補選手がいた」と視察の意図を語ったハリル監督だったが…
日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が、16日のJ1第7節FC東京対浦和レッズ戦を視察した。浦和が1-0で逃げ切ったゲームに対して失望感をにじませた一方、海外組のプレーについても言及している。
浦和ではGK西川周作、DF槙野智章、DF遠藤航が、FC東京ではGK林彰洋、DF森重真人など3月のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のゲームに招集した選手が出場。FC東京のMF高萩洋次郎は負傷欠場したものの、他にも浦和のMF柏木陽介などハリル監督が招集経験のある選手が多数いる対戦だけに「たくさんの候補選手がいたので見に来ました」と、視察の意図を語った。
しかし、季節の変わり目で気温がぐっと上がったなかでの一戦となり、さらに浦和は11日のAFCチャンピオンズリーグ上海上港(中国)との激闘から中4日とあって、パフォーマンスは今一つ。そうした状況にハリル監督は表情を曇らせ、「選手たちのプレー内容は話せない。もう少しやってほしい。もう少しやってほしいですね」と、二度同じフレーズを繰り返して不満を露わにした。
その一方で、前日にはインテルのDF長友佑都がミラノダービーでフル出場し、アウクスブルクのFW宇佐美貴史も先発出場を飾った。それについて「海外でやっている選手で、長友や宇佐美がプレーした。大迫(勇也、ケルン)や元気(原口、ヘルタ)もプレーしている。そういう選手が多くなったのは良いニュースだ。昨日も全試合を見た。本田(圭佑、ACミラン)は出なかったが……」と、出場機会をつかむ選手の増加を歓迎した。
W杯最終予選の6月のゲームでは、海外組がシーズン終了直後でコンディションに不安を抱えるため、Jリーグ勢の働きが重要になることが予想される。そうしたなか、浦和とFC東京の候補選手たちは、ハリル監督を納得させるパフォーマンスを見せたとは言い難かったようだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images