遠藤はクローザー役で定着している

　イングランド1部リバプールの日本代表MF遠藤航は今季リードを奪った終盤に投入される“クローザー”として絶大な存在感を示している。遠藤の投入は勝利の“確定演出”としてファンの間でも大きな話題となっているようだ。

　遠藤は今季公式戦25試合に出場しているが、そのうち先発起用はUEFAチャンピオンズリーグとFAカップ、そしてリーグカップで合わせて計6試合のみ。プレミアリーグでは一度もスタメンに名を連ねておらず、出場しても試合終盤の15分程度にとどまっている。

　しかし、この短い時間の出番でも遠藤は中盤で守備を固めるうえで欠かせない存在となっている。第25節のウォルバーハンプトン戦（2-1）では相手に攻め込まれる緊迫した展開のなかで投入され、身体を張った守備で勝利に貢献。20分ほどの出場だったにもかかわらず、ファン投票で決まるプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出された。

　その後も26節マンチェスター・シティ戦（2-0）、27節ニューカッスル戦（2-0）、28節サウサンプトン戦（3-1）と直近の3試合も連続でクローザーとして起用されている。

　遠藤の途中投入はSNS上でも話題のトピックとなる。たとえば、サウサンプトン戦でのリバプール公式Xを見ると、後半23分のFWディオゴ・ジョッタ投入のポストについた「いいね」は2300ほど。これに対して、後半36分の遠藤の投入に対してはおよそ15倍の3.1万もの「いいね」がついた。エースFWモハメド・サラーの決勝ゴールのポストでも2.2万いいねであることを踏まえても、相当数の人が遠藤の投入に好意的なリアクションを示していることになる。ファンからも「ほんとすごい」「信頼されてる」とコメントが寄せられた。

　また、遠藤の投入に対しては「3ポイント確定」「これで試合が終わった」「これ以上得点が決まることはなくなった」「これで安全だ」などのコメントも多く寄せられている。1試合消化の少ない2位アーセナルに勝点15差をつけて首位を快走するリバプールにおいて、日本代表キャプテンの登場は勝利の“確定演出”として大きな注目を集めている。遠藤航の途中投入は「確定演出」　公式SNSで桁違いの“いいね”が話題に「ほんとすごい」