鹿島でも柏でもなく…代表OBの注目チーム「韓国人選手いい」 “日韓融合”で「活性化」【見解】

柿谷曜一朗氏が町田に注目【写真:徳原隆元】
柿谷曜一朗氏が町田に注目【写真:徳原隆元】

【専門家の目|柿谷曜一朗】今シーズンのJ1注目チームを選出

 Jリーグ2025シーズンが開幕し、5節を消化した。J1では鹿島アントラーズが首位を走り、湘南ベルマーレ、サンフレッチェ広島が続く。混戦をきたす今シーズンで「FOOTBALL ZONE」解説者の柿谷曜一朗氏が注目チームを挙げた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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「J1やったら柏レイソル……と言いたいけど、安定して戦ってくる町田かな。結局、何があろうと底力があるチーム」

 柿谷氏が挙げたのはFC町田ゼルビア。昨季、初昇格で旋風を巻き起こし、J1の1年目は3位でフィニッシュ。今季は黒田剛監督のもとで3年目を迎える。ここまで5試合を終えて3勝2敗の町田だが、柿谷氏は「黒田さんの哲学をピッチ上で表現しないとピッチに立てないと思わせている監督。中途半端に試合に出ている人がいない」と統一されている“プロ意識”に注目した。

「けが人もいてアクシデントもあったけど先で良かった。対応しながらシーズンを進んでいった方がいい。好調なチームはアクシデントが続いた時にどうなるか分からないところもある」

 昨季はチームの中心となるGK谷晃生やDF昌子源らの日本代表経験者が序盤から牽引し、DF中山雄太やMF相馬勇紀らを補強。今年はMF西村拓真やDF岡村大八らが加入した。そのなかで、柿谷氏はFWオ・セフンやFWナ・サンホら韓国人選手がカギを握ると指摘した。

「日本代表クラスがいっぱいいるけど、韓国人選手もいい。人に対して厳しくいけるし、日本と韓国はライバル関係やけど、チームになれば力強さを補ってくれて、活性化させてくれる。これは黒田さんが狙ってやっていることやと思う」

 日本代表クラスでは名古屋グランパス時代にチームメイトだった相馬は開幕戦でゴールを記録し、古巣・名古屋戦ではアシストをマーク。ポルトガル1部カーザ・ピアから昨季途中にJリーグへ復帰し、好調を維持している“後輩”については「監督の指示を100%こなせる貴重な選手。監督の指揮を置き換えてプレーしない。これまではその通りやり過ぎている部分があったけど、代表や海外でやって選択肢が絞られてきている。前田大然くんもそうやけど、迷いがないと止められない。攻守にわたって変われた」と成長を喜んだ。

 J1で2年目に突入した町田。今季も注目チームの1つだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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柿谷曜一朗

柿谷曜一朗(かきたに・よういちろう)/1990年1月3日生まれ、大阪府大阪市出身。セレッソ大阪の下部組織から16歳でプロ契約。徳島ヴォルティスやスイス1部バーゼル、名古屋グランパスでもプレー。U-17W杯で2得点し活躍した。13年東アジアカップで得点王、14年ブラジルW杯に出場するなど国際Aマッチ18試合5得点。華麗なトラップ、ゴールで人々を魅了し、「ジーニアス」と称された。24年限りで現役を引退し、解説やメディア出演など幅広いマルチな活動をしている。

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