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新しい挑戦 海外サッカー観戦「ファンメディア」作成への道のり【インタビュー】

TAKU氏は初めて2週間イングランドへ…体験を元にファンメディアを制作中
イングランド1部ノッティンガム・フォレストを10年応援し続けるTAKU(たく)氏は、2024年に初めて現地で試合を観戦した。1つのSNS投稿の輪が広がり、クラブのサプライズにもつながった旅。そこには、「海外サッカーファンに役立つプラットフォーム」を作りたいというTAKU氏の強い思いが根底にあった。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也/全4回の4回目)
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TAKU氏がイングランドに2週間渡り、プレミアリーグを実際に体験したのには理由がある。「海外サッカーファンのためのコンテンツを作っていきたいっていうのを元々思っていて。まずは何も分からないなか、初めて行く側の経験として、自分が行ってみようとなったのがこの2週間でした。今は色々内容を詰め、固めている最中です」。これから現地観戦したい人たちのための“プラットフォーム”を提供したいという思いからだった。
「実際、現地に行くと決めてからネットで色々情報を探しましたが、多くの情報が散らばっている状態、1つプラットフォームを作り、そこから知りたい情報に飛べる方が便利だなと思いました。
加えて、もっと同じ目線での現地観戦体験を知りたい。どうしても社会人だと現地観戦が難しいと漠然と思う方もいますが、同じ職業でも行っている方を知ることができたり、例えば1児のパパさんママさんでも『行ってきました!』みたいなリアルな観戦体験があることによって自分もいけるかもしれないとイメージ出来る。100人中100人全員のきっかけになるとは思っていませんが、これから発信していく内容が少しでも多くの方の背中を押すものになったら嬉しいと思っています」
そんなTAKU氏の今抱えるテーマは「ファンにフォーカスしたメディア」を作ることだ。
「現地観戦に役立つ情報発信に加えて、僕と同じように海外でクラブやサポーターに温かい歓迎を受けた方が実際たくさんいます。そういったエピソードってなかなか日本ではフォーカスされていません。でも、そこを伝える事も海外サッカーファンに現地の魅力を届ける大事な部分だと思っています。また、日本で海外サッカーファンが喜ぶ事業やイベントされている方にもフォーカスしたり、ファンの界隈でも有名な方にフォーカスすることで今までにない新しいファンメディアが出来るんじゃないかと思っています」
ファンメディア制作「別に僕が必ずやる必要はない」
現地観戦は「サッカーを見る人の夢や憧れ」。その後押しをするためのコンテンツをTAKU氏は作成中。「別に僕が必ずやる必要はないです。僕なんかよりも資金もあって、サッカー好きな人ってたくさんいると思います。けれどまだ誰もやっていないので、だったら自分が作ろうと」。実際、海外サッカーの現地観戦は「行ってみたらそこまでハードルが高いわけでないです」とTAKU氏は断言する。
「漠然としたイメージ難しそう、大変そうと感じている方も多いと思います。でも30万円ほどの貯金ができれば、そのくらいの値段で試合だけなら観には行けます。その道標としてコンテンツが盛り上がってくれればという思いです。やっぱり現地に行ったことのある人たちで、もっと伝えてくべきですね」
TAKU氏がサッカーにハマったきっかけは、元々Jリーグだった。地元スタジアムの生で見た試合に興奮。その高揚感は、遠く離れたイングランドでも変わらなかった。「一生に一度は経験すべき」「行って良かった」と海外サッカー観戦に訪れた人たちは口々に言う。その体験をより多くのファンに体感してもらいたい。
「現地サッカーファンの訪れたレストランや泊まったホテルを“食べログ”みたいにして発信できたら便利ですよね。サブスクの資金を財源に、例えば僕はまだ現地行ったことない人をゼロから追ってドキュメンタリー動画作ったり、今回自分が経験したようなことを日本出発から撮りたいなとも思っています。資金があることによってタレントさんを呼んだり、大きなイベントを開催することも出来る。僕の行動力を褒めてもらえるのはもちろん嬉しいですが、純粋にサッカーファンのためのコンテンツを作りたいと思って動いているだけです」
SNSでの発信、イングランドで交流した現地のつながりもそのためにある。TAKU氏は日本人の海外サッカー観戦が正しく楽しく体験できるよう、日々新たなコンテンツ制作に尽力し続けている。
[プロフィール]
TAKU(たく)/1996年生まれ。Jリーグの生観戦を入り口に、海外サッカーにも強い関心を抱く。高校時代にサッカーゲームでイングランドのノッティンガム・フォレストと出会い、以降10年間追いかけて続けている。2024年に初めて現地に訪れ、SNS投稿がきっかけでクラブがサプライズを用意、その様子はクラブの公式YouTubeでも取り上げられ世界中で反響を呼んだ。現在はノッティンガム・フォレストを中心に、海外サッカーの情報を発信しながら、海外サッカーファンにフォーカスしたメディアを制作中。
(FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也 / Kenya Kaneko)