黒田監督が絶賛「新人らしからぬパワー」 町田に現れた逸材22歳…刺激を受けた同世代

黒田剛監督がプロ初ゴールの桑山侃士を称賛【写真:Noriko NAGANO】
黒田剛監督がプロ初ゴールの桑山侃士を称賛【写真:Noriko NAGANO】

町田の桑山侃士がプロ初ゴール「草太はあんなに得点を決めているのに」

 凍える寒さのなかで、大卒ルーキーが勝利を手繰り寄せる値千金のゴールを奪った。J1町田ゼルビアは3月8日にJ1リーグ第5節で横浜FCと敵地で対戦し、2-0で勝利を収めた。

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 試合は両チーム無得点のまま前半を折り返した。お互いに決め手を欠く展開だったが、迎えた後半6分に町田の攻撃が実を結んだ。

 GK谷晃生のロングフィードは相手にミスも重なり、前線のMF相馬勇紀へつながった。相馬のヒールパスに抜け出したMF前寛之が左から中央へ折り返すと、そこに走り込んでいたのはFWオ・セフンに代わって後半頭から出場していたFW桑山侃士。22歳のFWは右足で確実に押し込み、待望のJ1初ゴールをゲット。アウェーの地に駆けつけたサポーターが待つスタンドに駆け寄ってガッツポーズで喜びを爆発させた。

 桑山について町田を率いる黒田剛監督は試合後に「他クラブの同世代が活躍していることが彼の刺激になっていると思う。ずっとベンチを温める選手ではないという彼の思いがあった」と言及。「今日はかなり相手のラインが高かったので、必ずチャンスが来ると狙い続けてくれた。トレーニングでも周りと切磋琢磨して、新人らしからぬパワーを持ったプレーをしっかりしてくれた」とルーキーの活躍を称えた。

 東海大から加入した桑山は昨季、特別指定選手として町田でプレー。リーグ戦3試合を含む5試合に出場したが、ゴールはなかった。待望のプロ初ゴールはチームを勝利に導く大きな1点となった。

 黒田監督の言葉にもあったように桑山は同期の活躍に刺激を受けていたようだ。試合後には「(中村)草太はあんなに得点を決めているのに、自分はまだ1点。1年目ということは気にせずにやっていきたい」とサンフレッチェ広島でいきなり主力級の活躍を見せる中村を引き合いに出してコメント。初ゴールにも浮かれた様子はなく、さらなる活躍への意気込みを明かしていた。

 この日、先発したオ・セフンやFWミッチェル・デュークなどライバルも多い前線で期待に応えた桑山。雨と雪が降り注いだ三ツ沢の地で決めた1点がゴール量産のきっかけとなるだろうか。

(石川 遼 / Ryo Ishikawa)



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