日本と海外…訪れて気付く文化の違い「独特な雰囲気」 スタジアムの席全部がゴール裏【インタビュー】

ノッティンガムを応援し続けるTAKU氏が初めてのプレミア観戦で実感
イングランド1部ノッティンガム・フォレストを10年追いかける1人の日本人ファンがいる。初めて自身でチケットを取り、ホームスタジアムで観戦した映像が瞬く間にSNS上で話題に。思わぬクラブのサプライズも受けたTAKU(たく)氏が現地で感じた、英国と日本のサッカー文化の違いを取り上げる。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也/全4回の3回目)
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10年以上フォレストを応援し続けるTAKU氏は、2024年冬に初めてイングランドの地を訪問。プレミアリーグ5試合を観戦し、臨場感をその目で見てきた。実際にフォレストのホームである「シティ・グラウンド」の試合のチケットが取れたのはキックオフの5日前。1つのSNS投稿が現地ファンの間でも広まり、ついにはクラブ広報に届く。
試合当日にはスタジアムツアー、選手との交流、会場でのクラブソングと、ノッティンガムの粋なサプライズでほかにはない体験をした。現地の温かい交流を受けたTAKU氏は「現地に行って、本当に色々なことを知れて良かったです。やっぱり現地のスタジアムの雰囲気ってすごいですね」と約2週間の滞在を振り返る。
実際に現地に訪れ「ノッティンガムに関して、割と大きい都市だなというのはびっくりしましたね。大学とかもあって、学生さんも多い街ですけど結構大きかった」と驚きも多かった。日本とはまた違った文化が根付くイングランドだが、TAKU氏は「前評判では食事はいまいちということを聞いていましたが、実際には美味しかったです。ただ、パターンが少ないのが個人的には致命的で、日本だと街を歩けば和食だけでも種類豊富で、さらにはイタリアンやファストフード店も沢山ありますが、イギリスはワンパターンになって飽きてしまいますね笑」と食文化の違いを現地で体験した。
「あと日本のトイレはやっぱり綺麗だなと思いました(笑)」と、気付いた点をいくつか挙げてくれる。
「もちろんスタジアムによって全然違いました。それこそスパーズ(トッテナム)のスタジアムとか新しいから綺麗です。シティ・グラウンドは良くも悪くも古く、小学校の水場で用をたすような感じで驚きました(笑)」
一番はスタジアムが圧巻だったと語る。「どこも要塞みたいに大きかったですね。試合が終わったあとの雰囲気も、ホームチームが勝てばお祭り騒ぎでみんなで歌って帰る姿は現地ならではなのかなと。またJリーグと比べても、イングランドはどこの席でも日本でいうゴール裏、現地のfootball(フットボール)はちょっと独特な雰囲気ですね」
一方でイングランドにはない、Jリーグの特徴にも気付く。「応援の仕方が全然違います。Jリーグのチームにはどこもコールリーダーがいます。そして応援が途切れない逆にそれはJリーグすごいなと思いましたね。向こうにはそれがない。逆に誰でもコールリーダーになれます。1人が言い出したら、それが広がっていく感覚です、どこの席でもゴール裏というのはそうゆうこと」と、サポーターを盛り上げる“存在”をリアルに感じていた。(第4回へ続く)
[プロフィール]
TAKU(たく)/1996年生まれ。Jリーグの生観戦を入り口に、海外サッカーにも強い関心を抱く。高校時代にサッカーゲームでイングランドのノッティンガム・フォレストと出会い、以降10年間追いかけて続けている。2024年に初めて現地に訪れ、SNS投稿がきっかけでクラブがサプライズを用意、その様子はクラブの公式YouTubeでも取り上げられ世界中で反響を呼んだ。現在はノッティンガム・フォレストを中心に、海外サッカーの情報を発信しながら、新たに現地観戦コンテンツを制作中。